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  • 技術裏表・豊和「AAP膨張アンカー」

    【絶対の強度と信頼性を誇る】

     

     痛ましい事故を繰り返してはならない--。2012年の中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故に衝撃を受け、豊和(兵庫県尼崎市)の安藤和明社長が開発した『AAP膨張アンカー』。「絶対の強度と信頼性がある完璧な製品」(安藤社長)と自負し、数々の実験でそれが正しいことを証明した。16年には国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録され、日本建築センターの評定を取得するなど、用途拡大を含む本格展開に向けた準備が着々と進められている。◆状態変化に追従し保持力を維持/米で認証申請、海外展開にも攻勢

     

     笹子トンネルの事故調査でわかったように、接着系アンカーの場合、樹脂の劣化や施工ムラによるボルトの強度不足といった問題がある。

     

     これに対してAAP膨張アンカーは、ナットを回す拡張板が広がってコンクリートに押圧させ、アンカー体が全周に膨張することで面の力による圧倒的な強度を発揮。引張力を加えれば加えるほど側板の押圧が大きくなって強度を高める。強度の源が物理的・構造的な仕組みであるため劣化とは無縁で、穿孔した孔の状態変化に追従して広がるため設置初期の保持力を維持し続ける。

     

     強さや太さ、長さも必要に応じて変えることができ、1本のボルトにアンカー体を複数個配置することもできる自由度の高さと、孔に差し込んでナットを締め込むだけで容易に設置できる優れた施工性も大きな特長で、作業者の技量による施工品質の差が生じにくくなっている。

     

     同社では製品開発後も改良や製品ラインアップの充実に取り組んでおり、ステンレス製に加え、カーボン入り樹脂の製品を開発した。この樹脂製でも既にNETISの登録を取得している。

     

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    掲載日: 2017年11月24日 | presented by 建設通信新聞

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