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  • JACICクラウド/公共土木の全システムを連携/3基盤で構成 近く準備室設置

     日本建設情報総合センター(JACIC)は、5月に発表した「JACIC“i-Con”チャレンジ戦略」に盛り込んだ「JACICクラウド」の具体的イメージを固めた。「業務管理基盤」(プラットフォームA)と「事業管理基盤」(プラットフォームB)、「社会情報基盤」(プラットフォームC)で構成する考え。近く「JACICクラウド準備室」を設置し、具体化を推進する。公共土木事業に関わるあらゆるICTシステムが連携できる基盤を整えることで、新技術の活用で生まれる新たな課題解決力“新現場力”の構築を目指す。 現在JACICでは、工事・業務実績情報システム「コリンズ・テクリス」や、建設副産物・建設発生土情報の登録・検索システム、積算システム、電子入札コアシステム、入札情報サービス、JACICNETを展開している。

     

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    建設・業務プロセスとサービスの関係(発注者の場合)

     

     JACICクラウドでは、それぞれのサービスをクラウドにまとめ、1回のサインインで契約中のサービスを利用できるようにする。あわせて、JACIC以外の機関が提供している契約管理システムや電子契約システム、工事段階での受発注者情報共有システム(ASP)などの既存システムのほか、オンライン電子納品、測量・調査・設計段階でのASP、数量自動算出システム、電子契約システムといった今後、整えられる他機関の新システムもプラットフォーム上で連携できるようにする。民間企業が作成する3D設計データの納品や協議記録、成果品を収める各種システムもクラウド上で連携できるようにする。

     

     プラットフォームAは、発注、契約、実施、納品の各段階で発注者が使用するシステムを連携させ、プラットフォームBは、測量、調査、施工、維持管理といった事業実施段階での受発注者のデータのやり取りや同じデータを見ながら協議するためのシステムをつなげる。プラットフォームに盛り込むシステムは、事業管理者(発注者)が選択できるようにする。

     

     プラットフォームCは、まちのあらゆる構造物に関するデータを連携させることで、まち全体の地震・津波をシミュレーションできるシステムとする。

     

     クラウドの実証実験を進めており、2019年度に開発システムを試運転し、本格運用につなげる。JACICクラウドでつなぐ各種システムの使い方を発注者が学べるよう「発注者BIM/CIM研修」も18年内に実施する予定。

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    掲載日: 2018年10月16日 | presented by 建設通信新聞

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