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JSBCのCASBEE-WO/全63項目で評価/健康チェックリストに51項目
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日本サステナブル建築協会(JSBC)が検討を進めている「CASBEE-ウェルネスオフィス(WO)」の暫定版では、全63項目で室内環境などを評価する。「CASBEE-オフィス健康チェックリスト」は、51項目の質問項目で構成し、執務者がオフィス内の環境や設備の充足度を回答する。 =1面参照
CASBEE-WOは、CASBEE(建築)のうち、人の健康増進や知的生産性向上の視点に該当する「環境品質」を拡張する形で、ビルサービスやテナントの取り組みなどを新しく評価項目に加える。新築と既存のいずれも評価対象とし、運用時の取り組みについては運用開始後の計画の有無、運用後の取り組み内容は実施状況で評価する。評価パターンは、新築時の建物仕様や計画、設備仕様、標準内装、標準設備、外構、共用部・運営管理を評価する「パターン1」と、パターン1に一部の入居テナント部分の評価を加えた「パターン2」、自社ビルなどビル全体を評価する「パターン3」を整えた。
評価項目は、国土交通省の「ESG投資の普及促進に向けた勉強会」が3月に策定した最終とりまとめで示した評価要素をベースに策定した。項目数は、基本性能の大項目となる「健康性・快適性の取り組み」で33項目、「利便性」で5項目、「安全・安心」で12項目とし、「運営管理」が10項目、プログラムが3項目の計63項目とした。5段階のうち、建築基準法などの最低条件を満たしている場合は「レベル1」、一般的な技術・社会水準に相当する場合は「レベル3」と評価する。例えば、「吸音」の項目では、壁・床・天井のうち1面に吸面材を使用していれば「レベル1」、吸音材に加えてサイレントスペースなど執務者が集中できる環境を提供している場合は「レベル5」となる。
オフィス健康チェックリストは、「オフィス内の特に作業場所の環境や設備の状況」「オフィス・ビル全体の環境や設備」「入居ビルでの取り組みや所属する組織」について、51項目の質問に執務者が答える。ビル事業者にとっては、新築時に認証を取得した後に、実際に執務環境や設備が執務者の健康増進や知的生産性向上に寄与していることを証明できるツールとなる。
残り50%掲載日: 2018年10月23日 | presented by 建設通信新聞