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  • 港湾におけるICT活用拡大/基礎、ブロック据付を本格導入/国交省/来年度、実施要領を策定

     国土交通省は29日、第6回港湾におけるICT導入検討委員会(委員長・岩波光保東工大教授)を開き、2019年度以降に取り組みを拡大する工種や業務の基準・要領(案)の策定に向けた検討を開始した。ICT浚渫工のさらなる拡大や18年度からモデル工事を開始したICT基礎工とICTブロック据付工の本格導入、ICT技術の全面的活用を図るためのCIM導入の促進を目指す。 18年度のICT浚渫工は試行工事とモデル工事をあわせて53件(9月30日時点)を公告した。そのうち、19件が発注者指定型、34件が受注者希望型。18年度から試行を開始したICTを活用した施工は受注者指定型で4件、受注者希望型で2件となっている。

     

     試行工事とモデル工事で取得した実績データと施工業者を対象としたアンケートの整理・分析結果を踏まえて、現行の実施要領を精査・検証。検証内容を基に、『マルチビームを用いた深浅測量マニュアル(浚渫工編)』『3次元データを用いた港湾工事数量算出要領(浚渫工編)』『3次元データを用いた出来形管理要領(浚渫工編)』『3次元データを用いた出来形管理の監督・検査要領(浚渫工編)』を19年4月に改定する。

     

     ICT基礎工とICTブロック据付工は9月30日時点でそれぞれ8件と9件が公告済み。ICT基礎工は5件が発注者指定型で3件が受注者希望型、ICTブロック据付工は4件が発注者指定型で5件が受注者希望型となっている。モデル工事で取得したデータを整理・分析し、新たに実施要領を策定する。

     

     ICT基礎工は基礎捨石工(捨石投入、捨石均し)と工事に伴う測量が対象。ICTブロック据付工は被覆・根固工、消波高(ブロック据付)と工事に伴う測量が対象で、消波高の水上部(UAV、レーザースキャナー)についてはICT土工の要領案の適用を考慮する。

     

     CIMモデル作成業務は10件のモデル業務を公告している(9月30日時点)。モデル業務の実施結果と港湾分野以外の既存のCIM関連ガイドライン類を踏まえて、港湾施設において3次元データを活用した設計業務を実施する上で必要なガイドライン案を作成する。特記仕様書や事前協議での作成範囲・詳細度、地形モデル(海底地盤面)、構造物モデル(上部工、本体工、付属工など)、総合モデル(構造物・地形)に関する内容をまとめる。

     

     19年2月上旬を予定する第7回委員会で、ICT浚渫工(改定案)、ICT基礎工(素案)、ICTブロック据付工(素案)の実施要領案と、CIM導入ガイドラインの港湾編(素案)を提示する。

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    掲載日: 2018年10月30日 | presented by 建設通信新聞

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