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  • 建設キャリアアップシステム/1月から限定運用開始/24モデル現場で検証/建設業振興基金

     建設業振興基金(佐々木基理事長)は、来年1月から『建設キャリアアップシステム』の限定運用をスタートさせる。2019年度の本格運用を前に、計24現場を対象にモデル的な運用に踏み出す。限定運用による検証を進めることで、技能者だけでなく、元請企業や下請企業といった事業者が円滑にシステムを利用できる環境を構築することが狙い。

     

     「限定運用」する現場は、一般的なビルの新築工事だけでなく、改修工事や戸建て住宅の建設工事、リフォーム工事など複数のパターンを抽出。来年4月にスタートさせる本格運用を想定しながら、土木・建築・住宅といった現場の種類や規模の大小など、さまざまなバリエーションをカバーする。

     

     ゼネコンの現場だけでなく、地場企業やハウスメーカー、地域の工務店などが施工する戸建て住宅の建設工事など、計24現場を対象に実施。限定運用における利用の状況や、発生したトラブルへの対処・対応を運営ノウハウとして蓄積することで、来年4月の運用に万全を期す。

     

     建設キャリアアップシステムは、それぞれの技能者が保有する資格や就業の履歴を業界統一のルールで登録・蓄積していく仕組み。

     

     現場での経験を積み重ねるごとに自身のデータが蓄積されていくことになる技能者や、その技能者が所属する専門工事企業にとっては、自身のキャリアや、企業としての施工力を対外的に証明するための“評価ツール”になる。

     

     技能者に交付する固有のIDカードに情報を蓄積していくことから、例えば、所属する事業者が変更になった場合や、いったん建設業を離職して再度、入職した場合でも技能者が持つ経験値を継続的に残すことができる。

     

     利用は、継続して受け付けている登録申請を出発点に、それぞれの技能者に固有のID番号と顔写真が印刷されたICカード(キャリアアップカード)を発行する流れ。

     

     事業者も同様に建設業許可の通知書など証明書類を添えて登録を申請。事業者IDが付与される。

     

     現場を開設した元請事業者はプロジェクト名などの現場情報をシステムに登録。現場にカードリーダーを置く。

     

     技能者が、そのカードリーダーにICカードをかざすことで「いつ」「どの現場に」「どの職種・どの立場で働いたのか」といった就労履歴が記録・蓄積されていく仕組みとなる。

     

    ■限定運用

     

     さまざまな条件下にある建設現場の特性から、例えば、カードリーダーの設置条件だけでも、インターネット環境や入場する技能者数の違いなどで、多くの利用パターンが想定されるため、さまざまなバリエーションの現場でモデル的な運用を実施。システムエラーなど、実際の運営で生じるトラブルや、それに対するユーザーサポートの仕組みを検証する。検証の成果を利用者向けのマニュアルなどに反映させることで、来年4月の本格運用につなげていく。

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    掲載日: 2018年11月16日 | presented by 建設通信新聞

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