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高ストレスで労災リスク2倍/不眠もヒヤリ・ハットに影響/建災防が実態調査
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>建設業労働災害防止協会は、高ストレスや不眠など心身の不調が労災事故の発生に与える影響に関する調査結果を明らかにした。自分に原因があるヒヤリ・ハット体験をした人の割合は、心身に不調がない人に比べて不眠の人では1.2倍、高ストレスの人では2倍多いという結果となった。重大な労災事故につながる可能性があるヒヤリ・ハット体験と心身の不調の関係性の根拠が示されたことで、建設現場でのメンタルヘルス対策の必要性が改めて確認された。 実態調査はことし4月、建設労務安全研究会の会員企業が元請けとして関わる一部の建設現場において、就労するすべての者を対象に実施。不安全行動やヒヤリ・ハット体験の有無、ヒヤリ・ハットの原因の所在、直前2週間の睡眠状況、精神状態について質問した。
回答を分析した結果、睡眠に問題がある人は、自分に原因があるヒヤリ・ハットを体験した割合がそうでない人に比べて12.6ポイント高かった。ストレス反応についても同様の傾向が確認され、疲労感がある人は18.5ポイント、不安感がある人は18.8ポイント、抑うつ感がある人は21.5ポイントずつそれぞれヒヤリ・ハットを体験した割合が高く表れた。
一方で、ヒヤリ・ハット体験の有無と、業務経験年数や職種との関係性は確認されなかった。
調査の回答者は、98.8%が男性で、1.2%が女性。業務経験年数では10年以上が62.4%と過半数を占めた。職種別では建設作業員が56.7%、職長が17.4%、元請社員が12.3%、現場監督が7.4%、オペレーターが6.2%。
全体でヒヤリ・ハット体験があったと答えた割合は58.2%。その原因については、「機械や他人に原因があった」が16.1%、「自分に原因があった」が59.9%、「他者と自分の両方」が20.2%、「地震・台風など」が3.7%だった。
心身の状況については、睡眠に問題があった割合が55.3%。疲労感があった(時々、多くある、ほとんどいつも)は68.3%、不安感があった(同)は58.2、抑うつ感があった(同)は55.3%だった。
建災防は29日の2018年度第1回労研セミナーで結果を報告。労災発生防止のため、建災防方式健康KYや無記名ストレスチェックなどメンタルヘルス対策を継続して推進するとした。
残り50%掲載日: 2018年11月30日 | presented by 建設通信新聞