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  • 前田建設、千葉大/CLT加工に多関節ロボ/3Dデータから一気通貫

    【恐竜標本製作で性能実証へ】

     

     前田建設と千葉大学は、BIMのデータから大規模木造建築に使うCLT(直交集成板)などを自動加工できる多関節ロボット加工機を開発した。3日にオープンした「ICI総合センター ICIラボ」(茨城県取手市)に設置した。精密彫刻の性能実証を目的に、福井県立恐竜博物館と福井県立大学恐竜学研究所の監修で、恐竜骨格標本の複製製作を進めており、2019年2月のICIラボ開所式典で公開する予定。

     

     前田建設では、大規模木造建築のリーディングカンパニーとしての技術を確立すべく、千葉大大学院工学研究科の平沢岳人研究室と共同で、BIMデータと生産現場の連携による木造新生産システムについて研究を進めている。これまで大規模木造で使う構造材の加工は、大掛かりな専用機が必要で、特にCLT材を加工できる機種は限られていた。

     

     「多関節ロボット加工機」は、ファナック製の産業用多関節ロボット2基と専用の搬送台で構成し、材料を縦に置いて両面を同時加工できる。3次元データを使った彫塑的(ミリング)加工ができるため、伝統建築における装飾を施した材料の自動加工もBIMの3次元データから一気通貫で可能となる。実際のCLT加工と細密形状の加工をICIラボの実機で検証し、精度・加工スピードを確認した。純国産の先進的木加工機として実用化した。

     

     設置面積が従来機と比較して大幅に小さくなり、製造ラインや切削対象物に応じてロボットの配置計画を立てることで、 自由度の高いライン設計が可能になる。 大判CLTといった従来機では加工が困難だった材料も、 ロボットの台数を拡張すれば可能。材料の全面同時加工によって、精密加工や曲線加工を実現するため、 細密な木質内装加工や複雑な型枠の製作、家具什器・芸術作品にも適用できる。

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    掲載日: 2018年12月17日 | presented by 建設通信新聞

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