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山岳トンネルコンクリ吹付/ノズル伸縮を自動化/大林組ら 高度な熟練操作実現
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大林組と古河ロックドリルは、山岳トンネル掘削時の吹付コンクリート施工で、アームの旋回に応じて自動で伸縮する吹付機を開発した。ノズルの操作には熟練技能が必要だが、簡易な操作で吹き付けられるようになり、技能の熟練度によらない作業が可能になる。古河ロックドリルの工場内での動作確認、試験施工を経て、今後、実際のトンネル現場で有効性を確認する。
山岳トンネル工事では、掘削後の天井や側壁の岩盤面にコンクリートを吹き付けて支保部材としている。吹付機のアーム先端部のノズルを断続的に首振りさせながら、岩盤面に対して正しい向きや離隔距離を保って施工する必要がある。ノズル位置が不適切な場合には、仕上がり面の平滑性不良や支保工背面の充てん不足といった品質の低下、付着せずに落下するコンクリートの増大、粉じんによる作業環境の悪化などを引き起こすリスクがある。
従来の吹付機の場合、アームの軸を中心に旋回させて先端部が弧を描くよう動くため、ノズルを正しい位置から外れないように素早く手動でアームを伸縮させながら吹き付ける作業が求められる。ただ、首振り操作をしながらアームを素早く正確に旋回・伸縮させるには高度な熟練の技能が必要となる。
開発した吹付機は、弧を描くように動くノズルに対し、ノズル先端が水平に動くようアームが自動で伸縮し、ノズルが常にトンネル切羽鏡面から一定の距離を保ち続けられる。作業の効率化が図れるほか、短時間で操作方法を習得でき、品質の向上や作業環境悪化の防止にもつながる。
残り50%掲載日: 2018年12月27日 | presented by 建設通信新聞