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素材NOW・3Mジャパン/制振ダンパーを拡充・拡販/設計者の課題に応じて最適提案 来年の売上げ倍増ねらう
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>スリーエムジャパンが、建築物向け制振ダンパーの拡充・拡販に注力している。粘着剤の技術を武器に制振材の開発をスタートし、2000年から市場に本格参入。現状では主力のロングラン商品である粘弾性・摩擦ダンパーに加え、16年に開発を完了したハイブリッドダンパーの3タイプを取りそろえる。テープ・接着剤製品事業部リコンストラクションプロジェクト部の所健部長は「設計者の課題に応じて最適なダンパーを提案できるのが強み」と自信をのぞかせる。100億円規模といわれる耐震・制振デバイス市場に対して、さらなるラインアップの充実を図り「18年には売り上げを(17年比で)倍増させたい」と意気込む。
微少な振動でも効果を発揮する「粘弾性ダンパー」は、鋼板に接着されたアクリル系の粘弾性体が、摩擦のエネルギーを熱に変えて吸収することで、建物の揺れを低減する。同社の得意とするテープの技術を応用した粘弾性体は、幅、長さ、積層数を変えれば建物に応じた形状に設計できるため、ホテルなど設置条件に特殊な制約のある建物で使用できるのも特長の1つだ。ビルや高層マンションの地震対策だけでなく、微少な歩行振動を抑える用途にも有効で、S造を中心にこれまで100件以上の物件に採用された。
その後開発した「摩擦ダンパー」は、地震対策に特化した製品。摩擦材とステンレスをボルトで締め付け、一定の摩擦力を超えると滑りが生じてエネルギーを吸収する。ローコストでありながら特に大地震に効果を発揮することが強みだ。これまでビルに採用された実績は5件程度という。
残り50%掲載日: 2017年12月4日 | presented by 建設通信新聞