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  • 大型複合ビル建設工事を受注/超高層住宅3棟と大規模商業施設一体化/ザハ・ハディド氏の遺作、3月に着工/熊谷組・台湾現法

     熊谷組は10日、100%子会社である台湾現地法人、華熊営造が台湾・新北市で裕隆汽車製造から故ザハ・ハディド氏の基本設計による「新店裕隆城開發案商業区新築工事」を受注したと発表した。台湾の自動車大手の裕隆企業集団が新北市新店区で進める開発計画のうち、第1期工事となる商業区に、3棟の超高層住宅と大規模商業施設が一体化した大型複合ビルを建設する。ことし3月から着工する予定だ=写真。

     

     建物は、地上40階建ての超高層住宅3棟からなるタワー棟と、タワー棟の下部から大きく張り出した地上8階建ての大規模商業施設の低層商業区で構成。低層商業区の流れるような曲線の外壁パネルと、これに囲まれた複数の大きな楕円形のトップライトがつくり出す独創的で近未来的な外観が大きな特徴だ。故ザハ・ハディド氏の遺作で、台湾では同氏による唯一の建物になる。

     

     タワー棟は、台湾の住宅としては最も高い172mとなり、座屈拘束ブレースとダンパーを採用した制震構造とする。低層商業区は、屋根から外壁にかけて連続的に流れるような曲面を形成しているアルミパネルとカーテンウォールで、緩やかな曲線を描く大スパン立体トラスとなっている。地下1-5階にデパート店舗、4-5階に映画館などを設ける。

     

     施工は、華熊営造をスポンサー会社とする中華工程との共同企業体が担当する。意匠設計は姚仁喜大元建築工場、大元聯合建築師事務所、構造設計は傑聯國際工程。

     

     熊谷組と華熊営造は「TAIPEI 101」「陶朱隠園」を始め、台湾で数多くの施工実績があり、今回の受注は熊谷組グループの高度な技術の継承と着実な進化によって実現した。

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    掲載日: 2019年1月11日 | presented by 建設通信新聞

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