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建機大手4社/全社が増収増益/海外売上比率高まる
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>建機メーカー大手4社の2019年3月期第3四半期決算は、各社とも増収増益となった。利益はいずれも2桁の増加を示した。国内は依然として減少傾向だが、第2四半期から下落幅は縮小しており、駆け込み需要の反動減に歯止めがかかりつつある。海外は引き続きアジアや北米がけん引し、海外売上比率が高まっている。
建機メーカー4社の2019年3月期第3四半期業績
コマツの建設機械・車両部門の売上高のうち、国内はレンタル需要の増加があったものの、排ガス規制に伴う駆け込み需要の反動の影響などで4.3%減の2251億円と落ち込んだ。海外は中国が4.2%増の1187億円、北米が12.1%増の4478億円など、中近東を除く全ての地域が増加を示した。同社の戦略市場の売上比率は1ポイント増の55%となった。
日立建機の売上高の内訳は、建設機械ビジネスが9.0%増の6700億円、ソリューションビジネスが5.3%増の731億円といずれも伸びた。地域別では国内が2.3%増の1455億円と微増だった。海外は中国が5.2%増の823億円、北米が20.3%増の1242億円と伸び、海外売上比率は1ポイント増の80%だった。
コベルコ建機の油圧ショベル販売台数は、中国を中心に堅調に推移し、前年同期を上回った。クローラークレーンは国内は減少したが、北米などが伸び、全体も増加した。経常利益は販売台数の増加に加え、中国油圧ショベル事業の滞留債権の回収を進めたことにより引当金を取り崩したことなどから増益となった。
住友重機械工業の建設機械の受注高は油圧ショベル、建設用クレーンともに伸び、前年同期比21.4%増の2268億円。油圧ショベルの売上高は、国内が3.2%減の451億円と微減だったが、中国が44.6%増の376億円、北米が32.4%増の331億円と海外で大幅に伸びた。
第3四半期の中国市場を見ると、コマツによる主要7建機需要推移は8%減、日立建機による油圧ショベル需要は10%減といずれも鈍化が見られ、春節明け以降の動向に注目が集まる。
通期予想は日立建機がマイニング機械の旺盛な需要などにより上方修正した。コベルコ建機は油圧ショベルの販売台数の減少を見込み、売上高を下方修正した。
残り50%掲載日: 2019年2月6日 | presented by 建設通信新聞