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  • 資機材を自動搬送/自律的に荷受・荷置・移動/前田建設、高知工科大、サット・システムズ

     前田建設と高知工科大学、サット・システムズ(高知市、猪野真吾社長)は、建設現場における資機材の自動搬送システムを開発した。15日に開催するICI総合センターICIラボ(茨城県取手市)の開所式でデモンストレーションし、4月には都内の建築現場に適用する予定。

     

     建設現場では、少子高齢化や担い手不足への対応として、生産性の向上が喫緊の課題となっている。中でも重労働・単純作業である資機材の搬送作業は、無人・自動化が求められ、各社が技術開発を進めている。工場や物流倉庫などでは実用化の事例が増えているものの、現場環境が日々変化する上、荷物の形状・重量なども多様な建設現場に流用することは難しい。

     

     今回、3者は、ICI総合センターが進めるオープンイノベーションによる技術開発の一環で開発した。現場内に設置した簡単な目印を頼りに下層階の荷受場で自動搬送機が荷物を受け取り、資機材をエレベーターに自動で積み込む。エレベーターが目的階まで自動で昇降し、目的階で待つ自動搬送機が資機材を受け取って荷置場まで自律的に搬送する。静的・動的障害物の自動回避機能や遠隔での緊急停止機能で衝突を回避できる。

     

     各自動搬送機は、お互いに通信しながら連携して作動するほか、現場内の環境が変化しても目印を置き換えるだけで、自ら判断して移動する。資機材が集積場に整然と並んでいなくても、自動で必要な資機材を認識して荷物を受け取れる機能や、荷置場の空きスペースを自ら判断して所定の場所における機能もある。

     

     1t平台車とキャスター付きメッシュパレットに積載した資機材を対象に適用を開始し、今後、長尺物や重量物の搬送にも対応できるよう改良を重ねる。

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    掲載日: 2019年2月15日 | presented by 建設通信新聞

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