建設技術者向けNEWS
建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!
-
2019年度活用拡大方針案/本体モデル工事に着手/港湾ICT/国交省検討委
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【CIM業務、ケーソンにも拡大】
国土交通省は15日、第7回港湾におけるICT導入検討委員会(委員長・岩波光保東工大教授)を開き、2019年度のICT活用の拡大方針案を示した。新たにケーソンの自動据付などを念頭にICT本体工のモデル工事を実施する。CIMの活用についてもこれまでの桟橋式構造に加え、重力式構造(ケーソン)への拡大に取り組む。監督・検査の省力化を進めるため、施工管理情報を一元管理するためのシステム改良を19年度以降に実施することも決めた。
※具体的な実施内容については「港湾におけるi-constructionWG」において検討する
これまでモデル工事や試行工事を進めてきたICT浚渫工やICT基礎工、ICTブロック据付工、桟橋設計などのCIMモデル作成業務については、取り組みの成果を基準類やガイドラインとしてまとめた。
ICT浚渫工は、従来方式であるシングルビーム深測とマルチビーム深測を比較したところ、データの取得・処理に要する作業時間が増加していることから、各種実施要領を見直す。測深精度とGNSS(衛星測位システム)精度確認、機器の基本性能に関しては、基本的に水路測量の基準にあわせて緩和する見直しを行う。
「1.0m平面格子に3点以上」とする計測性能(所得点密度)の改定も図る。現行の「3点未満の平面格子が連続してはならない」が厳しい条件となっていることを踏まえ、その条件をなくす。一方で、未達成エリアが極力広くならないように、達成率は現行の90%以上から99%以上に改める。
ICT基礎工では、「捨石本均し」についてマルチビームではプラスマイナス5cmの要求精度に対応できなかったことから、マルチビームでのデータ取得と要領案(出来形評価方法)の検討は行わないことを決めた。19年度もモデル工事を継続し、別の計測方法などを探る。「捨石投入」と「捨石荒均し」の工種についてもモデル工事を継続する。
ICTブロック据付工も引き続きモデル工事を実施し、要領案(出来形評価方法)の検討を続ける。3次元データの取得に当たっては「数量計算や出来形管理(検査)に使用するのか」「単に維持管理のために完成計上を把握するのか」といった目的を整理し、必要性や効率化の観点から検討内容を組み立てる。
CIMの導入に関してはモデル業務の実施成果を基に、『CIM導入ガイドライン(案)港湾編』『CIM事業における成果品作成の手引き(案)港湾編』『CIM実施計画書(例)港湾編』を作成。現時点でCIMの活用が可能な項目を中心に、CIMモデルの詳細度、受発注者の役割、基本的な作業手順・留意点とともに、CIMモデルの作成指針(目安)、活用指針(事例)を記載する。
残り50%掲載日: 2019年2月18日 | presented by 建設通信新聞