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転圧機後方に人が侵入/カメラとAIで検知/日本道路/既存重機に後付け
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>日本道路は、転圧機の後方に侵入した人をカメラとAI(人工知能)で認識して自動的に停止させるシステム「EyeThink」(アイシンク)を開発した。精度の高い人検知能力と既存重機への後付けが大きな特長となっている。4月からグループ会社・エヌディーリース・システムを通じて外販する。今後、ミニバックホウや油圧ショベル、ホイルローダーなど汎用小型機械への搭載や画像処理技術を応用した多機能型安全装置の開発も計画している。
道路舗装は、狭あいな場所や雨天・夜間といった多様な現場条件下で工事する。転圧機の後方監視装置は、作業員と重機にセンサーを取り付けて接近時に警報を鳴らすタイプがあるものの、一般歩行者など不特定多数の検知が課題。カメラを使った装置でも、カメラの設置位置・角度に高い精度を求められるなど設置方法に課題があった。
アイシンクは、重機側の改造が必要ない外付けタイプのシステムとなっている。転圧機後方に設置するステレオカメラ、走行レバーを制御する制動装置ユニット、電源・停止解除スイッチボックス、回転灯、制御盤ボックス、パネルPCで構成する。
ステレオカメラが転圧機後方を撮影し、設定した距離・範囲に人が侵入すると、走行レバーの後進側に設置したシリンダーが強制的にレバーを減速側に押し戻し、危険な距離にまで近づくとさらに停止の位置にまで押し戻す。いったん停止すれば解除ボタンで再稼働可能だが、侵入禁止範囲内に人がいれば解除できない。シリンダーは、 前進・加速方向にはレバーを押さない。
ヘルメットや安全ベストなどカメラが人を認識するための特定の目印は不要で、不特定多数の一般人が設定範囲に侵入した場合も認識する。しゃがみこんだ人や寝そべった人も検知可能。カメラなどは、マグネットで簡単に装着でき、おおむね30分で脱着できる。カメラの設置高さや角度などに高い精度は求めない。減速・停止させる距離や減速段階も任意で変更できる。
既に東海環状自動車道大安IC~東員IC間舗装工事の現場に実適用中で、活用現場での映像を基にディープラーニングでさらに検知精度を上げる。今後、順次全国の現場の重機に標準適用する考え。
残り50%掲載日: 2019年3月18日 | presented by 建設通信新聞