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  • 全6種目 受検者数に伸び/2級施工管理技術検定/「年2回化」が大きな効果/「学科のみ試験」過去最多

     若年層の建設業への入職を後押しする取り組みとして、2017年度にスタートした施工管理技術検定における2級学科試験の「年2回化」。18年度から全6種目で学科試験の年2回化に踏み切っているが、国土交通省がまとめた受検者数の推移から、全体として受検者数が大きな伸びを示していることが分かった。「学科のみ試験」の受検者数は過去最多を更新した。

     

     18年度における2級「学科のみ試験」の全体の受検者数は4万0165人。前年度の2万6674人から1.5倍の増加となった。

     

     先行して17年度から年2回化をスタートさせている土木は前年度比27.0%増の1万5746人、建築が34.9%増の1万4580人と継続して増加。新たに18年度から年2回化した4種目も管が328.6%増となる3536人、電気が73.3%増の3498人、造園が201.9%増の1594人、機械が1064.4%増の1211人と大きな伸びを示す。

     

     年2回化する前の16年度(全6種目で1万7268人)と比較すると、学科のみ試験の受検者数は2.3倍に膨れあがる計算。受検者数の増加という尺度でみれば、年2回化による明らかな効果が見られている。

     

     2級技術検定の受検者数(学科のみ試験を含む)は、土木が前年度比16.6%減の3万5592人、建築が5.1%増の3万4881人、管が6.6%増の1万3837人、電気が1.4%増の9681人、造園が6.5%減の4272人、機械が6.8%増の8808人。土木と造園は減少したが、建築、管、電気、機械の4種目が増加となっている。

     

     特に建築と機械は過去最多となる受検者数を記録。全6種目の合計は10万7071人と、前年度の11万1227人から3.7%の減少となったが、16年度から3年連続で10万人の大台を突破した。

     

     「学科のみ試験」における受検者数の伸びを踏まえると、学科と実地を切り分けて「学科のみ試験」に合格してから、実地試験に挑もうという受検者の意識も見て取れる。

     

     仮に合格率が今後も一定の水準をキープをしていくとすれば、学科のみ試験を含めたこの受検者数の拡大は、そのまま合格者数の増加につながっていく。それは受検機会の拡大を狙った「年2回化」による効果として、取り組みの延長線上に描く資格取得の促進と建設産業への入職・定着という成果となって表れることになる。

     

     18年度から全6種目(土木、建築、機械、電気、管、造園)で2級学科試験の年2回化に踏み切っている中で、17年度に先行的に年2回化した土木と建築だけでなく、全体として受検者数の増加という一定の効果を確認できている事実は、若年層の建設業への入職・定着にとって明るい材料の1つ。今後の建設産業における担い手の確保・育成に大きな弾みがつくことになりそうだ。

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    掲載日: 2019年3月19日 | presented by 建設通信新聞

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