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鹿島/全作業員の就労情報記録/顔認証システムは今秋開発
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>鹿島は、現場で働くすべての作業員の就労状況を記録できるシステムの構築を目指す。今秋にも、現場入退場管理システム「イージーパス」と顔認証システムを連携させた安価なシステムを開発するほか、2020年度からは建設キャリアアップシステムへの登録をマイスターやスーパーマイスターの認定条件として運用する。
同社では現在、協力会社に対し、建設キャリアアップシステムの事業者登録を要請しており、鹿栄会会員の約50%が登録済み、約40%が申請中、約10%が未申請となっている。作業員個人の登録もスタートしたばかりで、キャリアアップシステムの登録者と未登録者が現場に混在する状況だ。
登録済みの技能者は、現場に設置した「イージーパス」でキャリアアップシステムにデータが記録される。キャリアアップシステムでは、現場の就労の有無だけが記録される仕組みだが、鹿島ではイージーパスで入退場時間も把握するシステムとした。キャリアアップシステムに必要な情報以外の退場時間や自社独自の表彰などの情報を記録・蓄積する独自の労務管理システムを10月にも開発する。
未登録者については、独自のRFIDカードを配布して入退場時間を把握し、キャリアアップシステムに登録すればイージーパスに順次切り替える仕組みを検討している。また、顔認証システムの開発も進めている。現在は導入費用が高額だが、今秋には1台30万円程度のコストで設置できるシステムを開発する見込み。顔認証システムで入退場を管理できれば、キャリアアップシステム登録者は顔だけで情報を記録できるだけでなく、退場時間を含めた就労時間などを鹿島の労務管理システムにも蓄積できる。未登録者は事前に顔情報を登録して情報を蓄積する仕組みとする考え。将来的には、全作業員がキャリアアップシステムに登録し、顔認証システムのある入口を作業員が通過するだけで、就労情報が自動的に蓄積される仕組みを目指す。
全作業員の就労時間や独自表彰などの情報を蓄積できれば、自社独自の技能者評価を構築できるほか、詳細な労働時間・人数などの情報を生かした生産性向上にもつなげられるとみている。
残り50%掲載日: 2019年3月22日 | presented by 建設通信新聞