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大成建設、システム計測/T-EAGLE杭工法を開発/杭中間と底部 倍に拡径
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【本数や土量削減、工期短縮】
大成建設とシステム計測は、大口径多段拡径場所打ちコンクリート杭工法「T-EAGLE杭工法」を開発した。杭の中間部と底部の杭径を軸部の約2倍に拡大し、支圧面積を増大させることで鉛直支持力を高める。従来の拡底杭工法と比べ、杭の施工本数や支持層内での杭長の短縮が可能となるほか、掘削土量の削減や工期短縮を実現する。300m級の超高層建物の基礎工事に提案を進める。
同工法は、システム計測が開発し、これまで中高層建物を中心に約5000件の実績がある拡底杭工法「EAGLE杭工法」をベースとしており、従来の拡底杭工法で最大径4.8mの場合と比べ、鉛直支持力が3割増大する。中間拡径部と拡底部の最大径は国内最大の5.5mまで拡大でき、鉛直支持力を6割以上高められる。鉛直支持力は長期荷重で80メガニュートン(N)を確保し、杭の施工本数削減や支持層内での杭長の短縮が可能となる。
同じ鉛直支持力を持つ同工法による拡大径5.2mの杭1本と、従来の拡底杭工法の同4.5mの杭2本を施工する場合、同工法は掘削土量の3割削減と、工期の2-3日短縮を実現する。
適用範囲は中間拡径部と拡底部の最大径が5.5m、中間拡径部の最大掘削深さが65m、拡底部の最大掘削深さが90m、コンクリートの設計基準強度が1平方mm当たり18-80Nとなる。
施工に当たっては、まず軸部を掘削した後、中間拡大掘削バケットで中間部を掘削。再び軸部を掘削し、拡底バケットで底部を掘削する。掘削完了後、鉄筋籠を建て込み、コンクリートを打設する。
既に地盤条件が異なる個所で試験施工を実施し、所定の形状や品質を確保する施工手順や施工管理手法を確立済み。ベターリビングの建設技術審査証明を1月に取得した。
残り50%掲載日: 2019年4月3日 | presented by 建設通信新聞