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  • NIPPO/水糸検測 デジカメで代替/発注者との情報共有に貢献

     NIPPOは、横河技術情報の協力のもと、舗装維持修繕工事の水糸下がりの目視検測をデジカメ測量で代替するシステム「Nコレ・メジャー」を開発した。複数人での作業となっている、工種ごとの高さや幅の仕上がり確認のための舗装出来形検測が1人でできるようになるほか、画像から取得したデータをパソコンで自動処理し帳票に反映させるため、作業精度の向上や事務作業の省力化、発注者との情報共有にも貢献する。

     

     舗装維持修繕工事での出来形検測は、水糸を張り目視確認する作業を3、4人がかりで実施するのが一般的。測定したデータは手作業で帳票に記入する必要がある。

     

     Nコレ・メジャーは、下がり検測をする路面に設置した特殊なターゲットをデジカメで撮影してパソコンに取り込むと、自動で下がり幅や幅員の寸法を解析し、その場で計測値を確認できる。測定にかかる時間はターゲット設置から撮影、撤去まで2分程度と水糸での検測とほぼ同等。写真データの取り込みと解析を含めても5分以内で数値を確認でき、デジタル計測であるため従来の目視による水糸下がり検測よりも精度の向上が期待される。帳票作成も自動で処理するため事務作業の省力化にもつながり、帳票はインターネットクラウドに保存することで即座に発注者と共有できる。

     

     同システムは、横河技術情報のデジカメ3次元計測システム「VFORM」を舗装工事に応用させたものを活用している。

     

     同社は2018年から、ICT・IoT(モノのインターネット)の活用で舗装現場をつなぐ「N-PNext」という概念を本格化させ、舗装維持修繕工事の生産性と安全性の向上に取り組んでいる。技術本部総合技術部の相田尚生産開発センター長兼ICT推進グループ課長は「今後、現場での試用を拡大し、発注者と連携しながら普及展開を図っていきたい」と語る。

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    掲載日: 2019年4月22日 | presented by 建設通信新聞

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