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  • パシコンら/現地で環境DNA分析/携帯装置と試薬キット活用

     パシフィックコンサルタンツは、日本板硝子が開発した軽量・コンパクトで携帯可能なモバイルリアルタイムPCR装置「PicoGene(モデル:PCR1100)」=写真=を使って、現地で環境DNAの分析ができるシステムを開発した。日本板硝子の協力のもと、同社の販売代理店であるゴーフォトン、兵庫県立大学の土居秀幸准教授とともにシステム開発を進めていたもので、ゴーフォトンからPicoGeneと環境DNA検出用試薬キットの販売も開始した。

     

     試薬キットは、PicoGeneで特定の種を検出するための試薬として、パシフィックコンサルタンツとゴーフォトンが共同開発した。成分濃度や温度条件などが最適化されており、試薬キットを利用することでDNA溶液から約15分で対象生物のDNA検出確認が可能となる。

     

     環境DNAを現地で分析する場合、 ゴーフォトンのホームページ上で公開されている、ろ過からDNA検出までの簡易手法を利用することで、 現場で河川や湖沼の水を汲み、ろ過し、 PicoGeneにセットして分析結果が出るまでの一連の作業が30分程度で行うことができる。

     

     今回販売開始する試薬キットの検出対象は、オオクチバスやコクチバス、ブルーギル、カミツキガメなどの特定外来生物やニホンウナギ、日本ザリガニなど希少種あわせて10種。順次、検出できる種を増やしていくほか、特定の種を検出する試薬の開発についての相談も受け付けていく予定だ。

     

     PicoGenePCR1100は、従来の市場に普及していた大型のPCR装置に比べ、約10分の1の体積で重量も約560グラムと小型化し、手で持って移動しながら作業が行えるのが特長。振動にも強く、高精度・高感度で高速な分析が可能だ。納期は受注後約3週間。販売価格は79万8000円。試薬キットは対象種の測定可能検出体が3体で2万7000円、12体は9万6000円となる。

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    掲載日: 2019年4月22日 | presented by 建設通信新聞

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