当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 受注・売上とも目立つ減少傾向/道路舗装大手8社決算/今期は7社が増収増益を予想

     道路舗装大手8社の2019年3月期決算が出そろった。受注高は好調だった前期の反動などから8社中5社で減少しており、売上高も8社中4社が減収となった。利益面でも減少傾向が目立ち、営業利益・経常利益では8社中5社が2桁減と大きく減少している。一方で、20年3月期は8社中7社が増収増益を見込んでいる。

     受注高はNIPPO、前田道路、鹿島道路、大林道路、世紀東急工業の5社が減少した。受注減について、NIPPOや前田道路は営業停止処分の影響を挙げるほか、大林道路は18年3月期に複数の大型工事を受注したことによる反動減も要因となったと説明する。一方で、大成ロテックは高速道路の大型工事などを受注したことで建設受注高が12.0%増と大きな伸びをみせ、全体でも7.9%増となった。

     

     売上高はNIPPO、鹿島道路、日本道路、東亜道路工業の4社が前期を上回った。日本道路は「潤沢な繰越工事の消化が進んだため」とし、鹿島道路は「原材料価格の上昇などによって製造販売部門は不調だったが工事部門の好調でカバーできた」と説明する。大林道路は西日本豪雨などの天候不順の影響を減収の要因に挙げる。製造販売は原材料価格の高騰から、引き続き各社ともに苦戦しており、世紀東急工業と東亜道路工業以外の6社で売上減となっている。

     

    1872道路舗装8社の2019年3月期決算業績(単体)

     

     利益面では、 売上高や原材料価格の上昇などによる利益率の減少に加え、 大成ロテックは「新規事業の推進とコンプライアンス体制強化による販管費の増加」、世紀東急工業は 「好調だった前期の反動減」などが減少要因として挙げる。また、純利益は鹿島道路、 大林道路が特別損失を計上した影響で大幅な減少となっており、 前田道路、日本道路、世紀東急工業は18年3月期で特別損失を計上していた反動で大幅増となっている。

     

     20年3月期については、鹿島道路を除く7社が手持ち工事の順調な進捗による増収を見込み、利益面では全社ともに純利益の増加を見込む。前田道路は営業停止のようなマイナス要因の不在や原材料費の売上価格への反映が進んでいることなどを挙げ、連結で売上高1.9%増、営業利益9.8%増を見込む。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2019年5月16日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事