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  • 高砂熱学工業/アクセラレータープログラム第2弾/音声で現場の生産性向上

    【新領域ビジネスを事業化】

     

     高砂熱学工業は、オープンイノベーションのアクセラレータープログラムによる第2弾の取り組み状況などを明らかにした。2月にネイン(東京都渋谷区)と候補企業1社を選定。両社は、労働力不足の社会課題に直面する建設業界・ビル管理業界を革新するビジネスプランを提案した。4月から7月末までの4カ月を事業化プログラムの集中期間に位置付け、試作などを行い、同社が現場フィールドを提供して実証試験を実施する。8月上旬にプログラムの成果をまとめ、有望だと判断すれば、本格的に事業化を目指す段階に進み、2020年春から秋をめどに事業を始める予定だ。

     

     ネインは、イヤホンに類似した音声入出力を備えるウエアラブルデバイスの1つである「ヒアラブルデバイス」を活用して、音声によるユーザーインターフェース環境をつくり、ビルメンテナンス業務などを効率化する。音声コミュニケーションによって、現場業務の生産性向上につなげる。

     

     候補企業は、3次元遠方写真計測技術の開発と利用を手掛ける企業。この技術を活用して、現場業務の効率化を目指す。

     

     第2弾のアクセラレータープログラムは、▽心地よい室内環境をつくるビジネスプラン▽建設業界・ビル管理業界を革新するビジネスプラン▽新領域に挑むビジネスプラン--の3テーマを設定。18年9月に公募を開始し、3テーマ各13件の計39件の応募があった。書類選考によって室内環境8件、業界革新10件、新領域3件の21件に絞った。その上で、応募した企業と面談し、室内環境4件、業界革新4件、新領域2件の10件を選び、18年12月にプレゼンテーションによる選考会を実施した結果、業界革新プランを提案した2社を選んだ。

     

     初弾のプログラムでは、IoT(モノのインターネット)カメラと機械学習でメーターの読み取りを自動化するクラウドサービス「LiLz Gauge(リルズゲージ)」をLiLz(沖縄県西原町)と共同開発。10月からサービスの提供を始める。

     

     2回のプログラムを通じて、高砂熱学の井上正憲事業革新本部理事イノベーションセンター副センター長は「これまで付き合いのなかった企業と協業することで社内の刺激になっている」と述べ、スタートアップ企業やベンチャー企業のアイデアや技術を活用し、同社が開発資金や実証試験フィールドを提供して、新たなビジネスやサービスを創出する取り組みが軌道に乗ってきたとする。

     

     また、「事業化までのスピードは重要だ。事業化後はベンチャー企業とともに、中長期視点で成長するよう取り組む」と先を見据え、「プログラムによって生まれたビジネス・サービスが大きくなれば、ほかの企業とのマッチングの可能性が広がる。それぞれのサービスが大きな塊となってネットワーク化することで、さらなるサービスの提供にもつながる」と将来を展望する。

     

     同社は、第3弾の公募も予定している。

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    掲載日: 2019年5月24日 | presented by 建設通信新聞

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