建設技術者向けNEWS

　ＮＥＸＣＯ中日本のグループ会社、中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋（エンジ名古屋、名古屋市）は、ニッカリ（岡山市）と共同で、コンクリート構造物の打音点検時における技術者の腕の疲労軽減を目的とした補助器具「点検楽（てんけんら）っく」を開発した。

　同製品は、打音作業時の腕の重さを「アームサポート」「高さ保持アーム」「補助アーム」を通じて腰ベルトで支える。アームサポートには高さ調節機能があり、技術者の動作に応じ最適な腕の高さにすることができる。また、高さ保持アームを外側にずらせばサポート機能を解除可能で、変状を発見した際のチョークによる構造物へのマーキングや写真撮影などの記録作業にも容易に対応できる。

　試行的に使用した結果、「腕の拘束が少なく疲労軽減につながった」など、７割の点検技術者から高い評価を得ている。今後はエンジ名古屋が実施する点検業務に本格導入するほか、他社も活用できるよう販売体制を整えていく。