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地震発生時/建物の安全性判定/中電シーティーアイ/低層対象に実証実験
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>中電シーティーアイ(名古屋市、内藤雄順社長)は、大林組と共同開発した「地震時の建物安全性判定支援システム」の低層建物向け実証実験を実施している。低層建物に無線加速度センサーを設置し、地震発生時の振動データ取得の完全性、利用者向け情報の有効性、利用者によるシステムの操作性・運用性などを検証しており、5月10日に発生した日向灘が震源のマグニチュード6.3の地震では熊本県内の実験対象建物で揺れを検知、安全性を判定した。
同システムは地震発生時に、継続使用の可否などの建物の安全性を判定するもの。建物に設置された加速度センサーが取得した揺れデータと建物の構造諸元をもとに瞬時に解析し、利用者へ速報する。無線加速度センサーとクラウド上のコンピューターで構成され、従来システムでは必要だったLANケーブルなど通信線の敷設が不要であるため既存建物への導入も容易になっている。また、クラウド上の解析結果は、インターネット経由で遠隔地からの確認が可能だ。
今回の実証実験は3月から開始。5月10日に発生した日向灘を震源とする最大震度5弱の地震では、熊本県大津町の小林クリエイト九州本社工場建物の1階・2階それぞれの南北2カ所に設置した加速度センサーが揺れを検知。同システムの解析によってリアルタイムに震度と層間変形角を算出し、安全であると判定を出している。
今後は、実証実験の経過を評価しながら、低層建物向けに独自システムを開発し、早期の事業化を目指して検討を進める。
残り50%掲載日: 2019年6月14日 | presented by 建設通信新聞