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ジョンソンコントロールズ/業務プロセス標準化/AIとICT技術を活用
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>ジョンソンコントロールズの吉田浩社長は4日、同社の業務効率改善施策を発表した。AI(人工知能)・ICT技術を活用して、設計、計装、サービス業務のプロセスを標準化、人材不足による業務負荷の増大や団塊世代の大量離職に伴う技術継承といった建設業界が抱える共通の課題に対応している。高い技術レベルを安定的に維持し、ワークスタイルを変革することによって、サービスレベルと社員のWLB(ワーク・ライフ・バランス)を向上させるとともに、イノベーションも加速させる。
同社にとって人材不足は最大の課題であり、「現場の負担を減らし、一人ひとりの業務のキャパシティーを広げる」ことが狙い。
施工業務の標準化と効率化では、受注から着工までの期間に行う準備作業(前処理業務)を本社の作業に一元化。本社内に設けた「プレワークグループ」が担うことにした。同グループには、入社2、3年目のプロジェクトマネジャー(技術者)を6カ月のローテーションで配置し、さまざまな物件を担当することで知識と経験を蓄積していく。
グループは現在5人。従来の物件ごとに配置する技術者1人の作業を本社に集約したことによって「5人で12.5人分の処理ができ、処理能力が2.5倍になった」という。プロジェクトマネジャー業務負荷が低減し、業務量も平準化する。また、早期の人材育成にもつながる。
設計業務では、業務プロセスを再構築し、クラウドベースのグループウェア(Microsoft SharePoint)を活用することで、属人化していた業務の情報・作業をチームで共有、見える化した。その結果、設計業務の生産性が25%向上し、残業時間が前年比で50%削減した。
また、サービス業務でも見積もり作業や問い合わせ対応業務の中央集中化、タブレット端末による報告業務の効率化・ペーパーレス化、不具合検知(FDD)サービスなどAIを活用した点検手法を導入した。こうした施策を打つことで、見積もり作成時間を2割削減し、生産性も1.8倍に向上した。サービスレベルも標準化し、社員が付加価値の高い業務に注力することで「成約率も向上した」
さらにサービス業務では、今期末(9月末)までにRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の運用を始める。「来期以降は、設計、計装業務にも順次展開する」方針だ。
残り50%掲載日: 2019年7月5日 | presented by 建設通信新聞