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JFEエンジ/焼却炉を完全自動運転/国内初、AIで介入操作不要
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>JFEエンジニアリングは、新潟市の新田清掃センターで国内初となるごみ焼却炉の完全自動運転を実現した。AI(人工知能)を活用したシステムなどで運転員による介入操作を不要にし、燃焼の安定性を高めた。今後は同社が納入した施設や新規施設への適用拡大を図る。
新田清掃センターの焼却施設はストーカ式焼却炉で処理能力は1日当たり330t。同社子会社のエコサービスにいがたが運営し、事業期間は2012年から31年まで。14年から同社本社内のリモートサービスセンターでの遠隔監視や操作支援もしている。
完全自動運転に当たっては、高度化した自動燃焼制御装置(ACC)とAIを活用した自動運転プログラムを組み合わせた。自動運転プログラムは炉内の燃焼画像を1分ごとにAIが解析し、燃焼状態の構成要素を数値化する。また、蓄積したデータから熟練の運転員の操作ノウハウも組み込んだ。従来は燃焼状態の変動に伴い制御室で運転員が判断していた介入操作や操作項目などをプログラム化することで、自動運転を実現した。
新田清掃センターでは18年10月から実証運転を実施。初弾として火格子速度や吸じん速度といったごみ供給系統、2月からは送風量や空気配分など送風系統を自動化した。その結果、従来運転ではごみ供給系統で1日当たり28回、送風系統では18回を要していた運転員による手動介入操作を2週間以上にわたり100%削減した。
燃焼管理平均温度と燃焼管理瞬時温度からなる分布面積は2割以上低減し、安定した燃焼状態を実証した。ボイラーからの蒸気発生量の安定性も向上した。
今後、同社は同様のごみ処理施設へ完全自動運転を展開するほか、バイオマス発電所などへの適用も視野に入れる。
残り50%掲載日: 2019年7月17日 | presented by 建設通信新聞