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  • 清水建設のShimz DDE/設計案作成の検討範囲拡大/ソフト機能を統合・集約

     清水建設が構築・組織的運用を開始したShimz DDEは、3DモデリングソフトRhinocerosと、アドインのビジュアルプログラミングツールGrasshopperを核に、意匠・構造・設備の分野を横断する数十種類に及ぶソフトの機能を統合・集約している。

     

     プラットフォームとしての大きな特徴は、設計者がプログラミング言語を使うことなく、3Dモデルをベースとした多様な設計検討を「直観的な操作」で行えることとしている。建物形状の検討はもとより、各種法規制のチェック、構造解析、環境負荷の把握と、それに基づくエネルギー消費の検討、これら膨大なデータからの設計条件に即した最適な設計案の選定、プレゼンテーションに至るまで、あらゆる設計行為が含まれる。

     

     コンピュテーショナルデザインの手順は、例えば、始めに設計者がGrasshopperで形状生成のルールを設定し、数値を変化させながら建物の3Dモデルを作成する。同モデルは法的条件のチェックや構造、環境負荷の解析など意匠・構造・設備のあらゆる検討に使うことができる。

     

     続く各検討の過程では、設計者のルール設定に従い、コンピューターがデータ処理能力により圧倒的な速度でシミュレーションを繰り返し、人間には不可能なほど多量の解を示すことや、複合的な条件を勘案しながら素早く設計案に絞り込むことが可能となる。

     

     最終的には、発注者などとの協議時にコンピューターを介して設計案ができるまでの過程をトレースし、案選択の根拠を明確に示すことができる。

     

     最大のメリットは、設計案作成時の検討範囲が飛躍的に拡大するため、熟練の設計者による設計行為に比べても、設計提案が一層高付加価値化することとしている。さらに、一連の設計プロセスが可視化されることにより、設計の妥当性の検証や発注者などとの合意形成の期間の大幅な短縮にもつながり、設計者が設計検討に集中できる時間が増大する。

     

     加えて、これまでのように目的に応じて、その都度行っていたモデルの作成・変換が不要になるため、設計検討自体も大幅に効率化するとしている。

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    掲載日: 2019年8月30日 | presented by 建設通信新聞

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