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台風15号の経験と教訓生かせ/3連休に19号上陸の恐れ/官民で事前の備え進む
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>台風15号の教訓を生かし台風19号にどう備えるか-。千葉県を中心に15号の爪痕が残る中、大型で猛烈な19号が12日夜にも東海や関東に上陸する可能性が高まっている。19号に備え政府は8日に関係省庁災害警戒会議を開き、15号の経験を踏まえた具体的な対策を確認し、各省庁や自治体に事前の備えを求めた。建設業界も事前に動いており、千葉県建設業協会(千葉建協)は9日、各支部に対応を指示した。
15号が首都圏に上陸し千葉県の広範囲で停電や断水、建物被害が発生してから9日で1カ月。県などによると、損壊などの住宅被害は約3万5000棟に上った。県南部を中心に停電が続く。政府は15号の初動対応で検証チームを設置。大規模な停電が長時間続いた原因や復旧プロセスなどを話し合い、年内に報告書をまとめる。災害から得られた教訓を踏まえ、防災・減災対策の改善や推進に力を入れる方針だ。
官民を挙げて応急対策に当たっている中、被災地域が再び暴風や大雨に襲われる可能性がある。19号が12日午後から13日未明に東海や関東に接近、上陸する恐れがあり、気象庁は9日に早めの備えを呼び掛けた。
菅義偉官房長官は10日の記者会見で「政府一体となって災害応急対策に当たれるよう、いま万全の態勢の下に臨んでいる」と述べた。各省庁に対し十分な事前の備えを指示。19号の暴風域に入る可能性のある都道府県に備えるよう周知した。
千葉県は危険と思われる場所、15号で被害した道路や河川などの確認準備を進めている。パトロール人員の確保などにも着手している。
建設業界も19号への備えを進めている。千葉建協は停電により携帯電話の通信網が途絶えたことを教訓に、発電機の用意やモバイルバッテリーの確保など連絡体制の維持に向けて準備。本部と支部の連絡体制も再確認している。被災した屋根をブルーシートで覆う作業で悪徳業者が横行したことを受け、9月末に「災害応急活動車」のマグネットシートを1000枚配布。作業車両に付けてもらい、被災した方々の安心につなげる。
公共交通機関は利用者の安全確保を最優先に、事前の備えを検討している。JR東日本とJR東海は12、13両日に在来線や新幹線で計画運休を実施する可能性があるとしている。実際に行う場合は改めて発表する。東日本高速道路会社や首都高速道路会社では通行規制について警察と協議しながら判断する。
残り50%掲載日: 2019年10月11日 | presented by 日刊建設工業新聞