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  • ボッシュ/清水建設現場で実証実験/建機、のり面状態を監視

     ボッシュは、清水建設と共同で、IoT(モノのインターネット)ソリューション「TRACI」を使って現場の建機位置・稼働状況の取得やのり面の状態を監視する実証実験を実施した。神奈川県内と静岡県内の土木工事現場で実施し、有効性を確認した。

     

     土木工事の現場では、現場管理者が複数の種類・メーカーの建機位置や稼働状況、現場での消費燃料量、移動土量、施工進捗との関連性といった多岐にわたる情報を正確に把握すれば、生産性の向上につなげられる。

     

     TRACIは、タグ、ゲートウェー、クラウドコンピューティング、アプリで構成する。建機、資材などの対象物にタグをマグネットで後付けし、取得したデータを低電力広域無線通信網(LPWA)でIoT(モノのインターネット) クラウドに送信してデータ処理する。スマートフォンアプリやウェブ上で閲覧できるほか、 自社の管理システムに統合できる。使用機器は、衝撃・雨・粉じん・高圧洗浄など、建設・土木現場で想定される過酷な環境に耐えられるよう設計している。 1次電池を内蔵したタグは、通信頻度設定により5年間の使用可能期間を想定している。

     

     建機位置・稼働状態取得の実験は、神奈川県内の現場で実施し、GNSS(衛星測位システム)位置情報や加速度情報に基づいて建機の状態を把握できることを確認した。のり面状態監視は、静岡県内の現場で、施工中の盛土のり面にタグを設置し、のり面崩壊に伴う表土のすべり検出を検証した。その結果、悪天候時ののり面状態の巡回監視頻度を低減できた。

     

     両社は、長距離搬送システムやAI(人工知能)、建機の自動化などを視野にデジタルトランスフォーメーションを進め、生産性向上を支援する。

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    掲載日: 2019年10月30日 | presented by 建設通信新聞

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