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  • 28年度末の完成に前倒し/変更許可後速やかに着工/NAAの成田空港機能強化

     成田国際空港会社(NAA、田村明比古社長)は、B滑走路延伸とC滑走路新設を柱とする成田空港機能強化に向けた工事について、2028年度末の完了を目指す。国土交通省が同空港の改定基本計画で定めた「2030年めど」を前倒しする格好だ。7日、東京・霞が関の同省で、田村社長が和田浩一航空局長に変更許可申請書を手渡した。同社は変更許可が下り次第、速やかに着工するという。

     田村社長は、完成時期を29年3月31日に設定したことについて、「グローバル競争への対応や、国が掲げる30年の訪日外国人旅行者6000万人の実現に貢献しなければいけない」と、1日も早い供用を示したほか、「首都の玄関口として、機能強化は不可欠。(変更許可申請したことで)新たな気持ちで事業に取り組みたい」と述べた。

     

     機能強化では、既存のB滑走路を長さ2500mから北側に約1000m延長して長さ3500mとするほか、長さ3500mのC滑走路を新設する。既存A滑走路と合わせて3本の滑走路を並行に配置する。9月27日に公告した環境影響評価書によると、工事は原則昼間に行う方針だ。B滑走路延長部分は現在運用している滑走路に隣接していることから、夜間工事を想定している。

     

     空港工事では、資機材搬入、既設構造物の撤去、造成工事、場内排水のための管渠埋設工事、滑走路・誘導路・車両道路の舗装工事を実施する。また、C滑走路周辺の雨水を高谷川に排水するため、C滑走路西側に開渠水路(地形により一部トンネル)を整備する計画だ。調整池、場周柵、飛行場標識も設置する。

     

     このほか関連工事として、空港整備後も東西方向・南北方向に移動できるよう空港周辺道路を整備する。東関東自動車道と交差するB滑走路は、仮線を設けて切り回しを行いながら、交差部分にトンネルを構築。上部を覆土して飛行場として整備する方針を示している。国交省が5日に改定した基本計画では、30年の工事完了をめどとしている。

     

     空港区域の面積は整備事業により約1000ha拡張し、既存区域と合わせて約2400haとなる。道路整備など関連工事の区域は約200ha。

     

     NAAは変更許可を受けた後、用地取得の手続きに入る。現時点で96%(面積ベース)の同意を得ている。

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    掲載日: 2019年11月8日 | presented by 建設通信新聞

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