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通信設備3社/受注、売上とも大幅増/前期の統合効果など反映
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>通信設備工事大手3社の2020年3月期第2四半期決算(連結)が12日に出そろった。業績の先行指標となる受注高は、コムシスホールディングス(HD)、協和エクシオ、ミライト・ホールディングス(HD)の3社とも、前期の経営統合による事業規模拡大を反映し、4割弱から7割弱増えた。売上高も3割から6割伸ばしている。利益面では、ミライトHDが若干の営業減益となった。
通信設備工事3社の2020年3月期第2四半期決算(連結)
コムシスHDの受注高は、前年同期比67.6%増の3188億円。通期計画に対する達成率は59.4%となった。統括事業会社グループ別では、サンワコムシスエンジニアリンググループが6.9%減だったものの、日本コムシスグループが43.9%増、TOSYSグループも48.7%増と受注高を着実に伸ばした。
事業区分別の受注高をみると、NCC設備事業(182億円)は1桁の伸びにとどまったが、社会システム関連事業など(1126億円)が123.8%増と2倍を超えた。NTT設備事業(1343億円)、ITソリューション事業(536億円)も5割以上受注高を増やした。
売上総利益率は12.5%。繰越高は50.6%増(870億円増)の2589億円にまで積み上がった。
協和エクシオの受注高は63.1%増の2851億円。通期計画に対し57.5%の達成率だった。セグメント別では、エンジニアリングソリューションのNTTグループが1163億円、NCCが233億円、都市インフラが868億円と、この3区分は43%から58%の増だった。システムソリューションは、教育機関などへのビジネスが順調で2.5倍近くも伸び、584億円の受注となった。
主要子会社ごとの受注高も経営統合した3グループを含め15%―47%伸びている。
売上総利益率は13.3%。繰越高は2696億円(36%増)と大きく積み上がった。
ミライトHDの受注高は39.4%増の2226億円。通期計画に対する達成率は53.0%だった。セグメント別では、NTT事業776億円(64.4%増)、マルチキャリア事業529億円(18.1%増)、環境・社会イノベーション事業256億円(32.6%増)、ICTソリューション事業664億円(37.5%増)。経営統合前の従来グループの受注高も8.1%増と、統合効果が現れている。
受注高、売上高が伸びた一方で、営業利益は若干減った。経営統合に伴い子会社が増加し、販売費と一般管理費が増えたことなどが影響した。
売上総利益率は10.7%。繰越工事高は前年同期から370億円増え、1846億円となった。
20年3月期は、3社とも期初予想を変更せず増収増益を見込む。
残り50%掲載日: 2019年11月13日 | presented by 建設通信新聞