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  • 製品検査にAI活用/六甲バター、清水建設と共同開発/NG品を特定、自動排出

     六甲バター(神戸市、三宅宏和社長)は、AI(人工知能)を活用した最終製品検査システムを清水建設と共同開発し、10月から主力のQ・B・Bベビーチーズを製造する神戸工場に実装した。AIでNG品を特定し自動排出する。1年間当たり約20人分の省力化を目指している。

     

     検査システムは包装機1台(4ライン)に対しカメラ8台、特殊照明16台、エッジ・コンピューター4台、位置検出センサー8台などを設置。取得したデータをコンピューターでAI処理(ディープラーニング)し識別、NG品を自動で排出する。

     

     これまでの設備では、検品作業者が装置に張り付き目視でNG品を排出してきたが、1分間で4ライン計540個を目視で表面検査する作業は大変な労力となっていた。また、工場では空包装材除去や量目調整作業などの機能の自動化を完了していたが最終製品の表面検査の自動化が遅れ、課題となっていた。

     

     六甲バターでは神戸工場建設の建築設計を依頼した清水建設をシステムインテグレータ企業として迎え、2017年に共同開発プロジェクトをスタートさせた。装置構築のアイデア提供とAI学習画像データの提供、画像データのラベル付けを六甲バター、製品検査装置のハードウェア、検査システムおよびアルゴリズム製作を清水建設が担当した。今後も両社共同でさらなる改善や他の重点包装機への水平展開を進めていく。

     

     21日に同工場で会見した三宅社長は「この装置は食品業界の中でも画期的な装置だ。今後もこの装置を使い、安全・安心な商品を消費者に効率的に提供していきたい」と語った。

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    掲載日: 2019年11月22日 | presented by 建設通信新聞

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