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炭素繊維複合材で国内初/小松マテーレ、金沢工大
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【「カボコーマ・ストランドロッド」JIS認定/耐震補強材への普及に弾み】
小松マテーレと金沢工業大学が共同開発した炭素繊維複合材料「カボコーマ・ストランドロッド」が、耐震補強用より線としてJIS(日本産業規格)に認定された。炭素繊維複合材料が耐震補強材としてJIS認定されたのは国内で初めて。同社はJIS認定により耐震補強材としての普及が加速するとみており、2020年度内の耐震補強工法認定の取得も目指す。
カボコーマ・ストランドロッドは、日本の伝統産業である組紐(くみひも)の技術と炭素繊維の技術を融合した強さとしなやかさを持つロープ状の材料。軽量で引張強度が高く、耐久性にも優れる。鉄筋ブレースと比べ作業性や施工性に優れ、施工費を抑えられる。また、木材を傷つけず腐食させにくい。
これまで長野市の善光寺経蔵や群馬県富岡市の富岡製糸場など重要文化財の改修に採用され、実績を重ねた。同社旧本社社屋「fa-bo」の改修にも適用した。
そうした中、両者はJIS認定への取り組みを進め、17年7月には経済産業省の新市場創造型標準化制度に採択された。石川県、石川県工業試験場からも支援を受け、日本産業標準審査会技術専門委員会の承認を得て、JIS認定に至った。
同社はカボコーマ・ストランドロッドの特徴から木造住宅の耐震補強材として優位性があるとみており、新耐震基準を満たしていない木造住宅などへの適用を視野に入れている。
販売目標は25年度までにカボコーマ全体で30億円、カボコーマ・ストランドロッドで15億円を目指す。耐震補強工法認定の先には建築基準法上の指定材料化も見据える。
残り50%掲載日: 2019年11月22日 | presented by 建設通信新聞