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クローズアップ・キャタピラー「グローバル オペレータ チャレンジ」
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【「テクノロジー」と「現場」結ぶのは“乗り手”/機能を使いこなす人の技に焦点】
世界各国の予選ラウンドを勝ち抜いた敏腕オペレーターが、その技術を競い合うキャタピラー「グローバル オペレータ チャレンジ」。自律制御に代表される『建設現場の自動化』が目前に迫るいま、“人の技”を競うこの世界的なイベントに込めるメッセージとは--。それは進化する最先端のテクノロジーを着実に“使いこなす”ことができる『人』への期待にあった。 「グローバル オペレータ チャレンジ」は、建設現場などで活躍する世界各国のオペレーターが日々の仕事で培った高度な技術を競い合うコンテストという位置付け。2020年3月に米国・ラスベガスで開催される世界最大の展示会『CONEXPO-CON/AGG2020』(キャタピラー社の特設ブース)が“世界一のオペレーター”を決める舞台になる。
日本でも9月から各地で行われてきた予選ラウンドを勝ち抜いたらつ腕のオペレーター12人が、21日に日本キャタピラーの秩父D-Techセンター(埼玉県秩父市)に集結。世界大会への切符をかけて熱戦を繰り広げた。
競技は、正確に目標寸法の溝を掘る「溝掘削」と、指定された重量の砕石を100mほど離れたダンプに積み込む「ロード&キャリー」、繊細な操作が求められる「ボールシューティング」の3種目。全3種目の合計タイムと誤差に対するペナルティーで、そのスピードと正確性を競う。
施工をナビゲートするマシンガイダンスや運転操作をサポートするマシンコントロール、バケット内の重量を正確に計量して表示するペイロードなど最新のテクノロジーを搭載した同社の次世代油圧ショベルやホイールローダーを使用。オペレーターがその性能を“体感”あるいは“実感”する機会にもなる。
同社が日本でオペレーターのコンテストを行うのは初めて。これまで欧州を中心に実施してきた、このイベントをグローバル規模に拡大(日本市場にまで枠を広げた)したという事実は、日本における担い手の確保・育成や、生産性の向上を旗印に国土交通省が推し進めるi-Constructionの普及と決して無関係ではない。
グローバル チャレンジの「最大の目的は最新のテクノロジーや機能を実際に使用してもらうことにある」(ハリー・コブラック代表執行役員)とするように、オペレーターのスキルを通じて、最先端のテクノロジーを実際の現場の生産性に環流させていく狙いがある。
テクノロジーの進化と現場の生産性をいかに直結させていくか。テクノロジーがいかに進化していったとしても、それを操るオペレーターが、その機能を使いこなすことができなければ、最先端のテクノロジーを搭載した建設機械も「宝の持ち腐れ」になってしまう。結局のところ、目的である現場での生産性は高まっていかない。
「最高のオペレーターのスキルと、最高のテクノロジーを組み合わせることで、現場の生産性をさらに高めていくことができる」(同)とするように、最新のテクノロジーを使いこなす“乗り手の育成”が現場の生産性を高めるキーポイントになっている。
◆原田氏が3月の世界大会に出場
21日に日本キャタピラー・秩父D-Techセンター(埼玉県秩父市)で行われたアジア大会(日本地区決勝)は、田中産業の原田洋之氏(土木業・経験年数=24年)が優勝。3月に米国・ラスベガスで開催される『オペレータ チャレンジ グローバルファイナル(世界大会)』への切符をつかんだ。
残り50%掲載日: 2019年11月29日 | presented by 建設通信新聞