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  • JSC/国立競技場に延べ150万人従事/気流創出ファンで暑さ対策

     日本スポーツ振興センター(JSC)による国立競技場は、2016年12月に着工し、約36カ月の工期で完成を迎えた。ピーク時には1日当たり約2800人が工事に携わり、累計数は約150万人に達する。

     

     競技場は南北方向に約350m、東西に約260mの大きさで、高さは約47m。竣工時点での観客席数は約6万席で、このうち車いす席を約500席確保する。木材の活用を積極的に進め、屋根や軒庇(ひさし)など全体の使用量は約2000m3に及ぶ。軒庇には47都道府県から調達した杉やリュウキュウマツを使用し、スタジアムの北側から南側にかけて、北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄の各地方の木材を使用している。

     

     屋根は長さ約60m、重さ約2万tで、変形を抑制するため鉄骨と木材を組み合わせたハイブリッド構造を採用し、カラマツや杉などの国産木材を活用した。フィールド部分には、全天候型の400mトラックを9レーン整備する。芝生部分は天然芝で、地中温度制御システムや散水システムを導入している。

     

     高さ9m、長さ30mを超える大型映像装置はフルハイビジョン画質で、南北にそれぞれ設置する。暑さ対策では、185台の気流創出ファンによって空気の流れを生み出すほか、ミスト冷却設備を8カ所に配置する。このほか、空調付き休憩室を16室、救護室9室、医務室などを整備した。

     

     建設地は、東京都新宿区霞ヶ丘町10-1の敷地約10万9800㎡。建築面積は旧競技場の2倍以上となる約6万9600㎡。

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    掲載日: 2019年12月2日 | presented by 建設通信新聞

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