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  • 「健築」へ 健康×歩き方実証/「ゼロ次予防」を推進/竹中工務店

     竹中工務店は、健康ビジネスに関するスタートアップ企業・ジャパンヘルスケアと連携して、同社が開発した歩行可視化システム「ミラーウォーク(MIRROR WALK)」を活用した実証研究を実施した。千葉県印西市にある技術研究所をフィールドに「歩き方がきれいになる職場づくり」を目指す共同実証を行った結果、約8割で歩き方の改善が見られたという。

     

     共同実証は近年、関心が高まっている「ゼロ次予防」に着目した取り組み。建築という施設環境から人々の健康をサポートする『健築』というコンセプトを掲げている竹中工務店として、これまでの空間づくりやまちづくりの枠を超えて、誰もが健やかで心豊かに生きていける社会を築いていくことが狙い。

     

     特に歩き方は疲れの軽減や足腰の痛みの予防など、その人の健康に大きく関わる一方で、自分の歩き方を自分自身で客観的に見ることが難しい。きれいな歩き方をサポートする「歩き方の質の改善」はゼロ次予防の1つの手段としても期待できると判断した。

     

     「ミラーウォーク」はセンサーの前を横切るように歩くだけで3Dデータから歩行を解析。「姿勢」「腕降り」「足運び」の3項目の総合評価で、その人の歩き方を可視化・点数化する仕組み。点数化するだけでなく、AI(人工知能)がその人に合った歩き方を教えてくれるシステムだという。

     

     利用者はシステムの前を歩くだけで、そのシルエットと点数により、その場で自分自身の歩き方をチェックできる。体にセンサーなどを身に着ける必要がないことから、気軽に利用できるというメリットもある。

     

     技術研究所における実証(オフィス環境への整備)によって、歩き方の「質」を継続的にサポートしながら、従業員がきれいな「歩き方」を習得できるかを検証した結果、被験者の約8割で評価項目である「姿勢」「腕振り」「足運び」のいずれかの項目で改善がみられた。特に「足運び」以外の「姿勢」と「腕振り」で顕著な改善があった。

     

     この結果から、同社は自らの歩き方を自分自身でチェックして、それを継続することに「ゼロ次予防」のヒントがある点に着目。空間づくり・まちづくりを進める建設企業の立場から、将来的なソリューション開発やサービス開発につなげていく方針を示す。

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    掲載日: 2019年12月10日 | presented by 建設通信新聞

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