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大林組、JIMテクノロジー/シールド掘進振動を抑制/実現場で最大34%低減
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大林組とJIMテクノロジーは、シールド掘進時の振動を低減する「ゆれなシールド」を開発した。実現場で適用した結果、シールドマシンの振動を最大34%低減できた。
シールド工法は、都市部や住宅街などの地下トンネル工事で採用されることが多い。ただ、シールドマシンは、掘削作業に伴い振動が発生することがある。振動が周辺環境に影響を及ぼす懸念がある場合、夜間掘進の制限や速度の低減といった方法で対応するが、作業進捗に影響を与えることが課題となる。
ゆれなシールドは、建物の振動抑制に使うアクティブ制振技術をシールドマシンに適用して振動を低減する。中折れジャッキがあるシールドマシンの場合、 複数本の中折れジャッキの一部を油圧アクチュエータとして活用する。 中折れジャッキに取り付けた加速度計や変位計で振動の幅や周波数を計測するとともに、油圧制御データを制御装置に発信する。 油圧アクチュエータ(加力装置)の役割を担う中折れジャッキは、 応答性能の高い電気油圧弁であるサーボバルブで起振して計測した振動を打ち消す逆位相振動を起こす。
加速度計・変位計・サーボバルブは、中折れジャッキにそれぞれ設置し、個々のサーボバルブがそれぞれの計測結果に応じて中折れジャッキを起振させるため、「立坑仮壁直接切削時」「れき地盤掘削時」「砂地盤掘削時」「急曲線掘削時」のいずれの振動にもきめ細かく対応できる。外径2m程度から10m程度までシールドマシンの大きさにかかわらず適用でき、中折れジャッキがないシールドマシンでもシールドジャッキを油圧アクチュエータとして起振させることができる。
残り50%掲載日: 2019年12月13日 | presented by 建設通信新聞