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  • 佐藤工業と栗本鉄工所/反響音 AIで解析評価/肉盛溶接の健全性検査に活用

     佐藤工業と栗本鉄工所は、音響AI(人工知能)を使った硬化肉盛溶接の健全性検査器「音響診断ポータブル-AI」を開発した=写真。ベースとなるAI解析技術は、コンクリートや鋼構造物以外の分野も視野に、打音診断や音響診断への適用を積極的に進める。

     

     佐藤工業では、10年前からインパクトハンマーと集音マイクロホンを組み合わせた2CH解析方式のコンクリート打音検査器「健コン診断ポータブル」を販売してきた。集音データをインパクトハンマー加力値で補正する方式で、叩く力加減に影響されずに解析結果を算出できる。栗本鉄工所では、2017年から硬化肉盛溶接の健全性評価でこの検査器を活用してきた。

     

     硬化肉盛溶接は、施工個所にもともと細かいクラックが存在するため、超音波探査などの検査手法が使えない。「音響診断ポータブル-AI」は、ハンマー打音の代わりに可聴域の特定周波数の波形を対象鋼構造物に当て、反響音をAIで解析することで、不良部分を検出できる。このシステムを使えば、対象個所のクラック性状の違いをAIで解析して区分分けする。人間の耳による音響結果を教師データとして、AI解析マップを作成し、検査データがどこにマッピングされるかで健全性を評価する。解析マップの作成と検査を同一のシステム上で実施できる。

     

     タブレット型のシステムのため、検査作業を1人で対応できる点も特長となっている。

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    掲載日: 2020年1月17日 | presented by 建設通信新聞

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