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  • 西松建設、新潟大/下水汚泥灰からリン回収/酸とアルカリ 2段階溶出

     西松建設は、新潟大学と共同で下水汚泥焼却灰から肥料に利用できるリンを高効率で回収する技術を開発した。酸とアルカリの2段階溶出を行うことにより重金属などを除去することができ、直接肥料として利用できる形態のリンを効率的に回収できる。また、リン回収後の残さからも重金属などが除去されるため、有価資源にできることも特長だ。

     

     酸溶出とアルカリ溶出の2段階溶出を行うことで、従来技術より高い98%以上の回収率で汚泥灰からリンを回収できるとともに、その多く(約8割)をリン系肥料(リン酸カルシウム)として回収でき、採算性の向上を図ることができる。

     

     2段階溶出によって、回収リンと溶出後の残さからカドミウムやヒ素といった重金属などを分離除去できるため、高品質のリン系肥料が得られるとともに、残さも資源化(建設資材原料やセメント原料などへの利用)できる。

     

     回収したリン系肥料は高純度で遅効性(緩効性)があり、重金属などの問題もないため、肥料として利用できる。新潟大でのほ場実験では回収リンで施肥を行い、市販のリン肥料と比べた結果、同等の効果を確認した。

     

     今後、技術の実用化に向けてスケールアップ(現状1㎞スケール)した実証実験を計画・実施し、さらなる改善を図り、実用技術として完成を目指していく。また、下水汚泥灰の有効活用によるリン循環型社会構築に役立つ技術の1つとして、自治体など関係機関に技術提案していく考えだ。

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    掲載日: 2020年1月24日 | presented by 建設通信新聞

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