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古河電工ら/軽く柔らかなアルミケーブル/現場の省力化に貢献
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>古河電気工業とグループ会社の古河電工産業電線が開発した高機能型低圧アルミ導体CVケーブル「らくらくアルミケーブル」と、これに使用する専用端子、端子台、専用工具で構成する「らくらくアルミケーブルシステム」を採用する建設現場が広がり始めている。従来の導体材料に銅を使うケーブルと比べ、軽くて柔らかく取り扱い性に優れ、低温下でも剥ぎ取りやすい絶縁被覆となっていることから、施工作業を省力化した。今後、ゼネコンや設計事務所への営業活動を強化し、2024年度までにシステムとして売上高20億円を目指す。
システム概要図
らくらくアルミケーブルは18年6月から販売を開始。初年度(18年度)は数千万円、19年度には数億円の売り上げを見込み、20年度は19年度の3倍以上の売り上げを目指している。
ビルやマンション、工場、商業施設の屋内配線で一般的に使われる建設用電力ケーブルは、銅を導体材料にしているため、重さや柔らかさの面から作業効率の改善が課題になっていた。
らくらくアルミケーブルは、従来の銅を使うCVケーブルに比べ重量が2分の1と軽いことが特徴。通電容量が同等の銅CVケーブルとの比較でも、サイズはアップするものの、約30%の軽量化を実現している。曲げやすさも従来ケーブルの約3倍となっている。
省力化や生産性向上、作業の安全・安心といった現場での使いやすさを追求したことから、ケーブルの運搬、敷設作業、端末処理作業を省力化した。例えば、五洋建設が設計施工を手掛けた大阪市の「ヨドバシ梅田タワー建設工事」では、タワークレーン電源工事の作業時間が計画の30%減、本設用幹線工事では45%減を実現したという。
実績がある太陽光発電所や工場設備更新などの電気工事を銅ケーブルと同条件で施工した場合と比べ、平均で40%減の省人化が可能という。
同社は、ケーブルからつなぎ込みまでを一貫したシステムとして顧客に提案し、省力化だけでなく、 施工時間短縮、施工の簡略化にもつなげていく。4月には施工研修の場として 「トレーニングセンター」を神奈川県平塚市に開設し、作業員の受け入れも始める。
残り50%掲載日: 2020年2月3日 | presented by 建設通信新聞