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  • 4社が増収増益を確保/電設大手5社の第3四半期決算 通期受注は3社が増加見込む

     電気設備工事大手5社の2020年3月期第3四半期決算が1月31日に出そろった。個別の業績は関電工、きんでん、九電工、トーエネックの4社が増収増益を確保した。ユアテックは減収減益だった。受注高は前年同期実績と比べユアテックが上回ったものの、4社は下回った。通期予想に対する受注高の達成率は、九電工を除く4社が70%台となっている。通期では3社が受注増、2社が受注減と見通す。売上高は5社とも伸びると予想し、うち4社が増収増益を見込む。

     

    2703電気設備工事5社の2020年3月期第3四半期決算(個別)

     

     関電工の受注高は、前年同期比2.6%減の3688億円だった。一般得意先の受注は減ったが、東京電力グループからの受注が第3四半期時点で3期ぶりに増えた。工事種別では配電線と情報通信が伸びた一方で、屋内線・環境設備と工務関係が減った。地域別では西日本と海外が受注増だった。完成工事高は一般得意先が14.5%増とけん引。工事種別では工務関係工事、屋内線・環境設備、情報通信が2桁の伸びとなった。

     

     きんでんの受注高は0.2%減の3793億円。一般得意先が若干増えたが、関西電力や関西電力グループからの受注が減った。売上高は8割超を占める一般得意先が20.3%増と大きく伸びたことから、全体でも17%増となった。関電の工事量増加、一般電気工事の事務所ビルや商業・娯楽施設の増加などが寄与した。手持ち工事高は4165億円を抱えている。

     

     同社は一般電気工事などの完工高が増加する見込みに伴い、通期の受注高、売上高と各段階利益の予想を上方修正した。

     

     九電工の受注高は10.8%減の2391億円。部門別では配電線工事が5%増になったが、屋内線工事と空調管工事がともに2桁減。売上高は配電線、屋内線、空調管の各工事とも増加し増収となった。手持ち工事高は3186億円となっている。

     

     ユアテックの受注高は3.5%増の1495億円。東北電力からの受注が減ったものの、一般得意先からの受注が2桁増となった。工事別では配電線工事が受注減だったが、屋内配線、送電・発変電・土木建築・情報通信、空調管の各工事の受注が伸びた。売上高は空調管工事が16.8%増となったが、配電線工事が10.9%減となり、減収だった。手持ち工事高は1182億円。

     

     トーエネックの受注高は10.0%減の1383億円。部門別でみると、配電線工事が増加したものの、地中線、通信、屋内線、空調管の各工事が減少した。売上高は、電力関連工事が減ったことで配電線工事などが減収となったが、空調管や通信など一般得意先向け工事の増加と、太陽光発電事業の売電収入増によって増収となった。手持ち工事高は903億円。

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    掲載日: 2020年2月3日 | presented by 建設通信新聞

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