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飛島建設、住友林業とミサワホーム/丸太打設工法で評定取得/住宅、非住宅など幅広く展開
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>飛島建設、住友林業、ミサワホームの3社は20日、軟弱地盤に丸太を打設し、地盤と丸太の複合地盤で建築物を支える「丸太打設軟弱地盤対策&カーボンストック工法(LP-SoC工法)」の評定を日本建築センターから取得したと発表した。取得日は1月10日。2018年1月に同センターで初となる木材による地盤補強工法で評定を取得していたが、LP-SoC工法はそれをさらに発展させコストを削減した。
今後、3社は木材活用地盤対策研究会(理事長・三輪滋飛島建設執行役員)を通じ、戸建て住宅や集合住宅、非住宅の建築物などに幅広く展開していく方針だ。
今回の評定の取得は、18年1月に取得した地中の丸太単体の鉛直支持力に関する評定を発展させたもの。18年1月の評定は、スウェーデン式サウンディング試験(SWS)結果に基づく丸太単体の鉛直支持力の設計手法、施工方法、現場品質管理手法が認められていた。
今回は、これに加えて標準貫入試験(SPT)、SPTとせん断試験の組み合わせによる設計を可能とした。これにより、地盤の評価精度が向上し、試験方法に応じて丸太の特性を生かし鉛直支持力を合理的に評価できるようになった。また、丸太の鉛直支持力だけではなく、地盤の支持力度も考慮し地盤と丸太による複合地盤としての設計を可能にした。
このため、丸太を適切に配置でき、より経済的な施工ができるようになった。施工コストは、18年1月の評定に比べて低減され、同等レベルかそれ以下になる予定という。
施工は、皮をはいだ生材の丸太を地表面から0.5m以深の地盤中に圧入後、丸太頭部を透水性の低い土質系材料の被覆度で覆うことで空気を遮断し、充填剤(砕石)をバイブレーターで締め固めて孔を充塡する。丸太を鉛直に打設しにくい場合は、丸太打設に先行して、先端閉塞した鋼管を回転圧入し、所定の深度に達した後に回転しながら引き抜き、その後丸太を圧入する。
LP-SoC工法は、建築物の高さ、軒高、階数、構造に関係なく接地圧が1㎡当たり50キロニュートン以下で、延べ3000㎡以下の建築物が対象となり、戸建て住宅や集合住宅に加え、事務所、幼稚園、高齢者施設といった非住宅物件への適用も想定している。
残り50%掲載日: 2020年2月21日 | presented by 建設通信新聞