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大成建設ら/培養操作の自動化システムを開発/医薬品製造施設に提案
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大成建設と四国計測工業(香川県多度津町、川原昭人社長)は、細胞の培養操作を自動化した「多機能細胞培養システム」を開発した。煩雑な操作を自動化することで作業者の負担を軽減する。今後は実証実験でシステムの有効性を確認し、細胞培養などを行う医薬品製造施設の建設計画に導入を提案していく。10月にも販売を開始する。
開発したシステムは遺伝子治療や再生治療に使う遺伝子治療薬や細胞医薬品などの製造で活用する。培養容器の多層フラスコの容器の姿勢の変更、恒温維持、観察などの機能を1台の装置に集約した。多層フラスコに培養液を注入・排出する際に容器の姿勢を変える操作を自動化する。フラスコを回転させる装置や、一定温度に維持するための恒温装置、観察装置も一体化することで、製造の各工程でフラスコの移動が不要になる。
培養中の各操作をパソコンでプログラミング。必要な注液・排液などの操作を自動で行い、その状況をデータとして記録することも可能になる。煩雑な操作を自動化することで作業者の負担が軽減し、操作ミスの防止につながる。
従来の多層フラスコを使った培養は重量がある容器の姿勢を変え、各層への培養液の注入・排出と観察を繰り返して実施する。数日に1度は容器内の培養液を交換する必要があり、操作のために休日出勤するケースもあった。作業者の負担軽減や、適切な培養環境の再現などが課題となっていた。
残り50%掲載日: 2020年2月26日 | presented by 日刊建設工業新聞