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  • 次世代型病院実現へ運営・管理実証/ ハードとソフトで付加価値/医療現場のサービス向上/大成建設

     大成建設は、これからの医療現場に求められる次世代型病院「スマートホスピタル」構想の実現に取り組む。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、ロボティクスなど先進的技術を取り入れることで、施設整備・運営(ハード)と医療現場におけるサービス(ソフト)を融合。より効率的な病院運営を可能とするIoTプラットフォームの構築が狙い。 昨年12月から名古屋大学医学部付属病院メディカルITセンター、運用のフィールドとなっている新城市民病院、ネットワーク環境の提供・管理を担うNTTドコモ、シスコシステム合同会社と共同で実証に着手している。期間は9月末まで。

     

     スタッフや入院患者に装着したリストバンド型のウェアラブル端末から発信される位置情報や心拍数・歩数(バイタルデータ) などを、 Wi-Fiネットワークを介してクラウド上のプラットフォームに集約・蓄積できる環境を構築。収集したデータを効果的に活用することで、 院内における業務の効率化と医療サービスの向上につなげていく。

     

     位置情報やバイタルデータからスタッフ・患者の所在や動線、身体の状態を可視化することで、無断外出に対する早期の発見やスタッフがいない場所で患者が転倒した場合の対応など、事故の発生リスクを抑止。先進的技術を活用した“看守り(みまもり)”で患者への安心感を創出する一方、リハビリなどでの経時的な身体データを把握していくことで、回復への動機付けや入院生活の質の向上を見通す。

     

     取得・蓄積したビッグデータを設計にフィードバックすれば、ナースステーションの配置や動線の確保など、より効率的かつ最適な施設整備・運用に結びつけることができるというわけだ。

     

     背景にあるのは、高齢化社会の到来によって見込まれる将来的な看護職の不足と、医療分野におけるIoT・AIの活用の進展。実際に業務の効率化に対する医療現場のニーズや期待は加速度的に高まっているという。

     

     同社は施設整備と病院運営を個別に検討する従来の枠組みが結果として非効率になってしまう点に着目。同社の既存技術である医療機器の所在管理システムなども効果的に活用しながら独自の「医療施設向けIoTプラットフォーム」を開発することで、施設整備(ハード)の知見と運営・サービス(ソフト)を融合した、新たな運用・管理システムの構築を狙う。

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    掲載日: 2020年3月31日 | presented by 建設通信新聞

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