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  • 地下埋設物で難工事予想/豊洲駅は混雑解消へ改良/地下鉄8号線延伸

     地下鉄8号線(東京メトロ有楽町線)の延伸(豊洲~住吉間)に向け、1月から国や東京都、東京地下鉄などが勉強会を設置して検討を進めている。この中では、延伸に向けた技術的な課題が次第に明らかになってきた。豊洲駅の混雑対策で改良工事が必要となるほか、本線や東陽町駅の施工では地下埋設物や東西線運行の影響を受けて難工事が予想される。建設計画や施工方法などの精査をさらに進める方針だ。

     

     豊洲駅は現在、朝夕ラッシュ時にはホームに向かうエスカレーターの昇降口付近で利用者が立ち止まるほどの混雑が発生している。既に駅施設の改良が必要な状況だが、8号線延伸や豊洲駅周辺で進む開発による影響も踏まえると、さらなる改良が必要とみられる。今後、具体的な方向性を探る方針だ。

     

     東西線との乗換駅となる東陽町駅は、永代通りと四ツ目通りの交差点付近に位置している。有楽町線の延伸では、東西線の駅の下に新たな駅空間を整備する計画。乗換需要が増加するため、連絡通路などを充実させる必要もある。施工にあたっては、東西線運行や地下埋設物などの制約を受ける可能性があり、難工事が予想される。工期や事業費への影響も想定されるため、延伸を踏まえた駅構造についてさらに精査する予定だ。

     

     同様に本線部の施工も、護岸や橋梁の基礎などの支障物が多く存在する。施工方法によっては工期や事業費への影響が大きいと見込まれるため、施工方法などの検討を進める。

     

     8号線の延伸は、東京都が2030年に向けて取り組む「『未来の東京』戦略ビジョン」で、「事業化に向けた協議・調整を加速」する路線として位置付けている。延伸の事業主体について都は「東京地下鉄が望ましい」との姿勢を示しているものの、新規整備に消極的な同社との間で調整が難航している。

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    掲載日: 2020年4月1日 | presented by 建設通信新聞

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