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大成建設/免震エキスパンションジョイント/鋳鉄で薄く強く/日之出水道機器と共同開発
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大成建設は、安全性や施工性に優れた鋳鉄製の免震エキスパンションジョイント「TH-SLIDER」を開発した。マンホール製造の大手企業「日之出水道機器」との共同開発となる。鋳型を用いた大量生産によって、生産コストを削減。事業継続の観点から、高度な安全対策が求められる物流倉庫、医療施設、避難施設をターゲットに積極的な展開を狙う。
免震構造を採用する施設には通常、地震による変形を集約するため、建物と地盤の隙間(クリアランス)として600-800mm程度が必要。この隙間を“つなぐ部材”として広く利用されているのが、免震エキスパンションジョイントということになる。
免震エキスパンションジョイントは、建物まわりの段差レベルを解消する「跳ね上げ式」が一般的となっているが、近年、頻発化している大規模な地震によって跳ね上がってしまった場合の危険性などが課題となっていた。
一方、建物の床面を横滑りする「滑動式」も存在こそしているが、その多くが歩行者などに対応した製品で、車両の通行に対応する製品はほとんどないというのが実情。車両の通行にも対応する剛性・耐力を確保するために、製品の厚みが増すことで、大きな段差が生じてしまうといった課題があった。
そういった「滑動式」の課題の解消へ、同社は高い剛性と耐力を持つ「鋳鉄」に着目。日之出水道機器と共同で鋳鉄製の免震エキスパンションジョイントを開発した。
新たに開発した「TH-SLIDER」は、鋳鉄を採用することで部材の厚さを約60mmに低減。段差を抑えることで車両の通行など使用性に配慮した。部材の表面に独自の耐スリップデザインを施すなど、優れた安全性を持つ。
性能確認試験によって日本免震構造協会の規定(免震エキスパンションジョイントガイドラインの性能指標A種)を満たす性能を持つことを確認済み。既に関東と関西の各エリアに整備する医薬品の物流センター(2件)への適用が決定している。
残り50%掲載日: 2020年4月1日 | presented by 建設通信新聞