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現場から・徳島道土成~脇町IC間の別埜谷橋
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【世界初、超高耐久橋梁を架設/NEXCO西日本四国、三井住友建設/緊張材に非鉄製材料、腐食劣化抑制】
NEXCO西日本四国支社は、三井住友建設と共同で研究・開発した超高耐久橋梁『Dura-Bridge』を採用し、「別埜谷橋」の上部工架設工事を進めている。腐食しない非鉄製材料の緊張材(アラミドFRPロッド)を用いた次世代の超高耐久橋梁を新設の高速道路本線橋として世界で初めて採用したもので、4月からメイン作業となるセグメント(コンクリート部材)の架設作業が始まった。
工事名は「徳島自動車道別埜谷橋(PC上部工)工事」で、徳島県阿波市阿波町天西山の徳島自動車道土成IC~脇町IC間での付加車線設置工事を三井住友建設の施工担当で進めている。橋梁形式はPC単径間非鉄製バタフライウェブ箱桁橋、橋長は27.5m(桁長26.5m、桁幅11.55m、桁高2.8m)。
これまでのコンクリート橋で使用されてきたPC鋼材の代わりにアラミドFRPロッドを緊張材として使用、さらに従来の3倍の強度を持つ高強度繊維補強コンクリートを採用した。
腐食する材料を一切使っていないことから、腐食劣化の可能性を排除し、「塩害腐食」や「塩害腐食に伴うコンクリートはく落事象」に対する耐久性が、極めて高いことが特長だ。さらに、セグメントのコンパクト化・軽量化を図ることができる。
24日には10基ある標準セグメントのうち、7基目と8基目の架設作業が行われた=写真。今後、5月まで端部セグメント組立・架設、標準セグメント架設・送り出しを行い、6月から7月にかけて中詰めコンクリート打設、外ケーブル緊張を、8月に橋面工を施工する。工期は11月17日まで。
NEXCO西日本の浦啓之徳島工事事務所長は「受発注者が一体となって、安全最優先で施工を進め、一日でも早く開通させたい。今回の知見をもとに各種マニュアルを策定して幅広く応用し、リニューアルなどにも活用していきたい」、三井住友建設の現場代理人を務める藤岡泰輔課長は「世界初の挑戦となるが、安全第一で施工を進めたい」とそれぞれコメントした。
残り50%掲載日: 2020年4月28日 | presented by 建設通信新聞