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  • 鹿島、国内初/実建築物でデジタルツイン/企画から維持管理・運営までの全段階/BIMと連携、LCC低減

     鹿島は、建物の企画・設計から施工、竣工後の維持管理・運営までの情報のすべてを仮想空間上にリアルタイムで再現する『デジタルツイン』を、国内で初めて実建築物「オービック御堂筋ビル新築工事」(大阪市)で実現した。竣工後の維持管理・運営では、「鹿島スマートBIM」と連携して設備の最適調整による省エネ化や機器の長寿命化、故障予測を組み合わせて建物のライフサイクルコストを低減するソリューションにつなげる。

     

     鹿島では、高品質な建物の提供とあわせて、企画・設計から竣工後の維持管理・運営まで、建物情報を一貫してデジタル化し、顧客に提供することが建物資産価値の向上に寄与すると考え、BIMの活用を積極的に進めてきた。

     

     今回、実現したデジタルツインでは、企画・設計段階でビル風のシミュレーションによる周辺環境への影響評価や、各種設備構成のモジュール化と設計、気流シミュレーションによる規格化したモジュールの評価・改善を実施。施工段階では、設計段階で決めた各モジュールを工場生産(プレハブ)・ユニット化したほか、工事プロセスのデジタル化と進捗管理にもBIMモデルを活用した。AR(複合現実)技術を使い、モデルに対して実際の施工状況が合っているかを確認した。

     

     維持管理・運営段階では、グループ会社の鹿島建物総合管理が運営するファシリティマネジメント(FM)プラットフォームとBIMデータを連携した。日常点検で得た情報や中央監視設備からの各種情報もFMプラットフォームに集積した上で、ビッグデータ化し、知見を企画・開発にフィードバックしている。

     

     オービック御堂筋ビル新築工事(発注者=オービック)は、S造(地下SRC・RC造)地下2階地上25階建て延べ5万5753㎡のホテル、ホール、事務所、飲食店舗、展示場、駐車場となっている。2017年5月に着工し、20年1月に完成した。

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    掲載日: 2020年5月12日 | presented by 建設通信新聞

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