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  • 八千代エンジが「TRAVIC」開発/AIで車種別交通量を計測/路側から動画撮影

    【人件費節約、高精度確保】

     

     八千代エンジニヤリングは、市販の機材を用いて路側から撮影した交通流の動画を、AI(人工知能)で合計7車種に判別し、車種別交通量を計測できる新サービス「TRAVIC」を開発した。大勢の調査員を要する従来の交通量調査と比べて、人材確保のための費用や人件費が節約でき、観測場所の制約を受けないなどのメリットがある。エッジ処理によってリアルタイムに交通量を把握できることも特長で、交通実態に即した臨機応変な対策実施が可能となる。本格的な市場投入は12月ごろとなるが、先行して試行導入も行っている。

     

     通常、交通量調査は複数地点で連続的に計測するため、大勢の調査員確保や膨大な人件費を要するほか、車種判別が調査員で異なるといった精度面での課題があった。

     

     今回開発したTRAVICは、市販の三脚に固定したビデオカメラで路側などの低い位置から道路交通の状況を撮影。ナンバープレート情報や車両形状など、収集した画像からAIを用いて車種別交通量を高精度に計測する。車種は道路交通センサスで採用している乗用車・バス・小型貨物車・普通貨物車の自動車類4分類のほか、自転車、バイク、歩行者の合計7車種を90%以上の精度で自動カウントする。

     

     調査員の数を減らせることで人件費などが節約でき、調査員の交通事故も削減できる。ビデオカメラは歩道橋や電柱などの高所に取り付ける必要がなく、観測場所の制約を受けないことから、幹線道路だけでなく細街路などでも多地点での画像データを収集できる。7車種の観測により、当該道路の交通実態や事故、渋滞などの要因分析、交通規制などの具体的な対策検討が可能となる。

     

     さらに、エッジ処理によってリアルタイムに交通量を把握できる。現在、コンパクトな専用機器を開発中で、今後、道路交通の情報提供や交通誘導、駐車場管理などにも適用範囲を広げていく予定だ。他地点での交通量調査結果と駐車場の出入り台数をリアルタイムに把握することで、大規模集客施設などの周辺道路の交通実態に即した臨機応変な対策実施も可能になるとしている。

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    掲載日: 2020年5月12日 | presented by 建設通信新聞

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