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鹿島・2020年3月期決算/18年ぶり売上2兆円超え/今期はコロナ影響で減収減益
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>鹿島の2020年3月期決算は、連結売上高が02年3月期以来、18年ぶりに2兆円を超え、前期比1.8%増の2兆0107億5100万円となった。一方、21年3月期通期については、海外事業と国内の一部関連会社で新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、減収減益となる見込み。
20年3月期の連結営業利益は7.5%減の1319億8700万円、経常利益は10.0%減の1466億4500万円、純利益は6.0%減の1032億4200万円となった。単体売上高は1.9%増の1兆3050億5700万円、受注高は18.2%減の1兆1820億円で、内訳は土木が7.8%増の3276億円、建築が26.0%減の7949億円だった。
21年3月期の見通しは、連結売上高が7.0%減の1兆8700億円、営業利益が15.9%減の1110億円、経常利益が19.5%減の1180億円、純利益が22.5%減の800億円とした。
受注高は、15.1%増の1兆3600億円を確保できる見込み。内訳は土木が5.4%減の3100億円、建築が25.8%増の1兆円、開発事業などが15.9%減の500億円とした。建築については「もともと豊富な建築需要があり、前期からの期ずれ案件もある」とした。売上総利益(粗利)率も、土木で1.1ポイント増の15.1%、建築で0.8ポイント減の12.4%を確保する。
新型コロナ対応では、5月6日までに稼働中現場の6割を閉所したものの、売り上げへの大きな影響は見込んでいない。「閉所中に協力会社が負担した費用の一部を当社が負担するかどうかは現在、検討中」とした。一方で、海外事業については、大幅な受注、利益の低下を見込む。シンガポールなどで長期の現場閉所が続いており、シンガポールのKAP(カジマ・アジア・パシフィック・ホールディングス)は21年3月期が赤字となる見込み。カジマUSAも、閉所は一部にとどまるものの、稼働現場での効率低下などが発生している。
今後の国内受注での下振れリスクは「現段階では発注の中止などは発生していない。今後、そうした案件が出れば、その都度、修正することになる」とした。長期的な建設需要は 「(新型コロナが社会に影響を与えたことで)医療などの分野では新たなニーズが出てくる可能性もある。土木は、 引き続きインフラの老朽化に伴う維持更新需要が伸びる。 中長期的にも、一定程度の需要はある」と見込む。
残り50%掲載日: 2020年5月15日 | presented by 建設通信新聞