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情報通信3社/受注、売上2桁増/事業規模拡大を反映
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>情報通信設備工事大手3社の2020年3月期決算(連結)が14日に出そろった。コムシスホールディングス(HD)、協和エクシオ、ミライト・ホールディングス(HD)の3社とも、前期に実施した地域の複数通信設備工事会社の経営統合によって事業規模が拡大。受注高と売上高は、2桁増となった。利益面では、協和エクシオが営業減益だった。
情報通信設備工事3社の2020年3月期決算(連結
コムシスHDの受注高を統括事業会社グループ別でみると、サンワコムシスエンジニアリンググループが横ばいだったが、最大規模の日本コムシスグループは12.6%増の3130億円となった。ほかのグループも受注高を伸ばした。事業区分別受注高は、NTT設備事業(2554億円)が14.6%増、社会システム関連事業など(1909億円)が23.1%増、ITソリューション事業(1008億円)も24.6%増。NCC設備事業(434億円)は6.7%減だった。
売上高は4事業区分とも伸ばした。売上総利益率は13.1%。繰越高は2129億円となった。
協和エクシオのセグメント別受注高は、エンジニアリングソリューションのNTTグループが2270億円、NCCが517億円、都市インフラが1530億円と、この3区分は20%から33%の増だった。システムソリューションは、大型案件の受注などがあり73%増の1245億円となった。
売上高はシステムソリューションが64%増、エンジニアリングソリューションも15%増だった。売上総利益率は13.0%。繰越高は2309億円に積み上がった。
ミライトHDの受注高のセグメント別は、NTT事業1548億円(12.4%増)、マルチキャリア事業1062億円(11.7%増)、環境・社会イノベーション事業543億円(7.0%減)、ICTソリューション事業1310億円(29.4%増)。売上高は4事業とも伸びた。売上総利益率は11.8%。繰越工事高は1503億円ある。
21年3月期の通期見通しについて、コムシスHDは受注高が20年3月期の大型受注と前倒し受注による反動減、売上高と利益は、5G(第5世代移動通信システム)サービスの拡大、ICT投資増加などが期待できるが、キャリア事業の減少によって、20年3月期をやや下回ると見込む。新型コロナウイルスの影響は現段階で限定的と仮定した。
協和エクシオは、5G拡大のための無線基地局設置やバックホールの構築、在宅勤務増加による通信量増大に対応する情報通信分野設備投資が堅調に推移するなどと予想し、受注は20年3月期を下回るものの、若干の増収増益と見込んだ。新型コロナウイルスの影響が明らかな事項のみ織り込み、現時点で影響は軽微と想定した。
ミライトHDは、20年3月期業績の維持を目指すことを目標とした。ただ、東京五輪・パラリンピックの開催延期、サプライチェーン寸断による一部工事の完工遅延、投資マインド減退による受注環境悪化などの影響は、業績予想に織り込んでいない。3社とも情勢変化で今後業績予想を見直す可能性もある。
残り50%掲載日: 2020年5月15日 | presented by 建設通信新聞